林 徹彦

林 徹彦
http://www.quality-mind.com/

クオリティマインド・代表

品質改善・経営革新コンサルタント
1952年名古屋生まれ
金沢大学大学院電子工学専攻卒
24年間横河電機に勤務の後独立
現在中国華南地区にて現場型コンサルとして活動

中国,台湾,マレーシア,インドネシア,メキシコの製造現場で指導歴多数.

企業経営のパラダイムシフト -21世紀型企業経営

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経営学の立場からすると、企業とは利益を追求するものだそうだ。

20世紀末、多くの企業が中国へ工場進出をしたのは、安価な労務費による利益追求のためだ。
21世紀となり、マーケットとしての中国が存在感を増し、多くの企業が中国への販路を求め始めた。これも利益追求のためだ。

企業は労働者から労働力を得る代わりに、賃金を与える。そしてその賃金は、商品と引き換えに再び企業に吸い上げられる。企業が利益を追求することにより、そこで働く労働者も物質的に豊かになる。そういう企業と労働者の良好な関係を維持できて [...]

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フォックスコンの内陸移転

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連続自殺騒動で騒がれた大手EMS・フォックスコンの深セン・龍華工場が、内陸部に移転した。
20万人いるといわれたフォックスコンタウンが一気に移転したわけだ。
工場敷地内には、従業員の宿舎、銀行、レストランなどがあり、工場間を移動するための電気自動車が巡回している、という規模だ。
まさに一つの町が、全部内陸部に移転してしまったということだ。

深セン地区の、賃金上昇が原因で労務費の安い内陸部に移転したわけだが、その賃金上昇を加速させたのがフォックスコン自身だったのが皮肉だ。
つまり連続自殺騒ぎを [...]

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世界のEMSの本当の実力

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新しいモノがどう設計され、どう作られているか、非常に興味がある。ふた昔前にマッキントッシュを分解してみて、ネジが1本しか出てこなかったのに大変感動したことがある。

自分で分解してみるチャンスがなくなってからは、雑誌の新製品分解の記事を見て楽しんでいる。

最近、iPhone4にネジが多用されているという分解記事を読んだ。
以前のApple社の設計者は、ネジを使わない設計を信条としていると思っていたので、最新製品の中に、ネジが多用されているというのを知り驚いた。

その直後に、iPhoneを生 [...]

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忙しければ忙しいほど貧乏になる モノ造り

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東莞南城区の私が住んでいる辺りは、東莞市庁舎がありここ数年で官庁街、オフィス街として発展してきた。そしてここ2年の間に、中国資本、海外資本の大型小売店が一気に進出してきたため、商業街としても急速に発展している。

しかし華やかな表通りから一歩裏道に入ると、古くからありそうな零細製靴工場が密集していたりする。昼食時には、毎日そうした裏通りを近道してオフィスからレストラン街に抜けている。

最近は景気が良いのか、どの製靴工場にも工員募集の赤紙が貼ってある。
その募集内容を見ると、開料、車面、介面、 [...]

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中国華南経営者列伝 3

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和僑会師匠・筒井修氏

独立し中国に来て、多くの日本人経営者と知り合うことが出来た。毎月開催される「和僑会」の勉強会がご縁で、知り合いとなった経営者も多い。

「和僑会」というのは海外で起業し、がんばっている日本人のネットワークだ。「和僑」とは、中国人の「華僑」になぞらえた創語だ。

2004年8月に、香港で起業した日本人数人により、熱い「志」を語る会として「香港挑戦会」を開催したのがきっかけとなり、その後「和僑会」という名前になる。
その後深圳、上海、広州、台湾、シンガポール、モンゴル、タイ [...]

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中国華南日本人経営者列伝 2

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永遠の青年実業家・西口元三氏
西口元三氏と知り合ったのは、香港和僑会のご縁だ。深圳和協会でも何度かお目にかかった。
香港で起業して30年、年商150億円ほどの商社のオーナー経営者だ。

その西口氏に対して私は「青年実業家」と言うニックネームを秘かに付けている。始めてお目にかかったのが2008年、その当時既に69歳の大実業家に付けたニックネームだ。さすがにご本人を前にして「青年実業家」などと言うのは、失礼かと思い控えている。

その西口氏の趣味は、鉄道旅行である。2008年当時中国鉄道の総営業距 [...]

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中国華南日本人経営者列伝 1

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日本の会社を早期退職し、中国に来た私は、日本にいたころとは比べ物にならないくらい多くの日本人経営者と接する機会を得た。
周りが99。9%日本人だった環境よりも、中国華南に来て多くの日本人経営者と知り合いになった。
サラリーマンとして狭い社会で過ごしていたのが、独立して境界のない世界に飛び出してしまったためだろう。

そんな中国で知り合った尊敬すべき日本人経営者をご紹介したい。

伝説の再建屋・原田則夫

まず最初に紹介すべき経営者は、原田則夫氏だ。
最初に原田氏に出会ったのは、2004年11月 [...]

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社内教育-教えるより育てる

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前回のコラムでは、日中学校教育の差異に着目し、中国の「記憶重視型」教育を受けた若者を活用するために、「思考力」を補う教育をすることを提案した。

もちろんその教育は、企業としての社内教育になる。企業の教育であるから、その目的は、個人の能力向上による組織力の向上、業績への貢献である。したがって、知識を教えるだけでは不十分だ。知識を教え、能力を育てることが必要となる。

例えば、
腹が空いている者に、魚を与える。これは教育とはいえない。与えられた魚を食べてしまえば、また腹を空かせることになる。
腹 [...]

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社内教育 日中学校教育事情

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江戸末期から明治にかけて,越中長岡藩に小林虎三郎という人があった.この人物は,同じ象門門下生である吉田松陰(吉田寅次郎)と並び「象門の二虎」と称せられるほど学問に秀でていた。

小林虎三郎が有名なのは,「米百俵の精神」で長岡藩を導いたことである。
長岡藩は戊辰戦争の後、経済的に大変な窮地に立たされる。この時窮状を見かねた三根山藩が米を百俵贈っている。小林虎三郎はもらった百俵の米を全て売り払ってしまう。長岡藩には腹をすかした民が大勢いたのに、米を売って手にしたお金で学校に必要な教材や器具を買った [...]

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サッカーと組織論

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南アフリカサッカーワールドカップで日本がカメルーンを破り,日本ではかなり盛り上がっていると思う.
私も中国中央電視台の実況中継を見て,一人盛り上がった.

今日は日本代表の勝利に便乗して,サッカーと組織論について考えてみたい.

中国における日系企業のほとんどは「野球型」の組織運営をしていると見ている.
つまり,一球一球ベンチからのサインで選手が動く.言ってみれば命令伝達型の「垂直型組織」だ.

古い話で恐縮だが,2009年のWBCにおいて内川外野手がバッターランナーを二塁でアウトにしたような [...]

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