好き嫌いは別にして、これからは中国、これからが中国!


 この10年で出張ベースではありますが80回以上は中国に出張に行き、出張族の限界を感じながらも現場を見てきたつもりでしたが、昨年(2017年)は4月を最後に11月まで半年もご無沙汰してしまいました。

 半年ぶりの出張では上海と北京を回ってきただけですが、その変貌ぶりはわずか半年で想像を遥かに超えていました。すでに進んでいるキャッシュレスや禁煙はもちろん、上海市内では赤信号を守る人に加えて右折車両が歩行者を優先して停止すると言った光景にも出くわしました。

 経済が仮に一流になっても民度三流では世界の大国にはなり得ないと思ったのか、道徳的な教育にも力を入れています。「文明」とはよく言ったもので文字に明るいと書き、結局は教育がすべてですが、中国はそこに罰金・罰則の強化という大ナタが揮えることが強みだと思います。

 漢和塾を創業したのが2005年、その当時から「CHINABAL(中国を軸にした世界経済)」というキャッチフレーズをあちこちで触れ回っていました。

 まったく流行らないどころか、巷では中国崩壊論が優勢、実際にサーズだ! 餃子事件だ! 尖閣問題だ! 偽ディズニーだ! と普通にテレビなど見ている日本人なら明らかに中国が嫌いになるような報道や事件がずっと続いてきました。私の妻も大の中国嫌いですが、日本人の中国、中国人に対する感情は悪化する一方です。

 もちろん私は親中派ではありませんし、アメリカにハワイまで下がれと主張するような中国の海洋戦略は恐ろしいものを感じます。沖縄どころか北海道、さらには日本の過疎地なども資金と一緒に中国人の浸食が進んでいて、外国人地方参政権など認めたら、かつて李鵬首相が言い放ったように、日本なる国は今世紀の半ばには存在しなくなります。

 そんな中国ですが、常々申し上げておりますが、独裁政権が安定すればするほど経済も安定します。

 近年急成長したとは言え、まだまだ人口は多いわけで、中国人の大半が中庸の生活をするようになると世界の海のサンマがなくなり、ガソリンは枯渇するのではと危惧しますが、中国企業だけに限らず世界の投資はまだまだ中国市場を買いと見ていて、この先も旺盛な投資は続くでしょう。

 さらに「一帯一路」なる中国の世界戦略はアメリカなど抵抗できる大国を除けば、中国が優位に立って進行しています。

 言葉の問題になりますが、私がお邪魔した北京の政府系語学学校には世界100数か国から外務省にあたる部署の職員らが中国語を学びに来ていて、単なる中国市場と言うよりも、各国を巻き込んだ中華圏世界経済地帯を目論んでいて、実際にすさまじい勢いで広がっていくことは間違いないでしょう。

 日本でもようやく「崩壊論」の崩壊的な論調も出始めたみたいですが、あえて「これからが中国!」と私は断言します。

 当然、アメリカでさえすでに戦略言語と捉えて力を入れている中国語も必須な時代が来るでしょう。好き嫌いを言っていても世界は今日も回り続けています。その中心にやはり良くも悪くも多大な影響を及ぼすのが中国なわけで、2018年は片時たりとも目が離せません。(執筆者:小川 善久)


小川 善久

小川 善久
http://www.kanwajuku.com/

株式会社漢和塾 代表取締役社長
大阪外国語大学(現大阪大学)ポルトガル・ブラジル語学科卒業後、株式会社リクルートに入社。10年前に初めて行った中国に刺激を受け,独学で中国語を始める。その後、語学研修会社に転職するも、「学問」と「ビジネススキル」の違いに疑問を感じ、2005年に株式会社漢和塾を設立。2008年には、自らが現場を体験、体感すべく、上海に現地法人を設立。
■事業内容:中国語企業研修/日本語研修/マネジメント研修/中国語教室事業(銀座で学ぶ中国語)/人材紹介事業(許可番号 13-1-302854)/翻訳・通訳・コンサルティング事業/海外事業(漢和塾・上海)
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