中国の名前事情~過去と現在~


 最近、ネットニュースにも中国ネタが載る機会が増えてきました。

 最近目に留まったものの中に「中国のキラキラネーム」に関する記事がありましたので、今日は筆者の身近にある「名前」と共に考察してみたいと思います。

 と言っても最近の名前ではなく、現在30代から40代の方々のちょっと珍しい名前です。


個性を大事にする世代




 その記事によると、現在の20代は親が個性を大事に子育てしてきた世代で、その影響で自分の子どもに個性的な名前をつけようとする傾向が強い、と分析しています。

 例えば「韋」という名字に「多利亜」という名前を付けて「韋多利亜=ビクトリア」にしたり、「張」さんが「宇浩天」という名前を付けて「宇宙と天が広大である」という意味の格好いい名前にしたり、中には行きすぎて最高裁で却下されたり、ゲームの名前をそのまま付けるなどの極端な事例も出てきている、とのことでした。


一人っ子政策まっただ中世代




 それに対し、筆者の周囲におられる30代から40代の方々は「一人っ子政策」時代、しかも男尊女卑の伝統的な考えが色濃く残る時代に生まれており、特に女の子の名前がその影響をモロに反映しているように思います。

(1) 「妹妹」


 ある方の下の名前は「妹妹」(メイメイ)と言います。日本語だとなんだか可愛らしい響きですが、中国語では「○○ちゃん」の「ちゃん」という意味で、中国人的にはテキトーに付けたとしか思えない名前なんだそうです。

 ちなみにこの方は長女で、男の子を期待していた両親ががっかりして適当に付けられたようです。

 さらに極めつけとして、クラスにそんな同姓同名の子が3人もいて、あまりにもいやで「碧欣」という別名(中国語的には響きもよく美しい名前)を自分で勝手につけ、クラスでもそれで通していた、とのことです。(ちなみに今もそれで通している。本名を知ったのは知り合ってかなりたってから。)

(2) 「黒毛」(ヘイマオ)


 さらに別の方などは下の名前が「黒毛」と言います。(ちなみに女性)

 ここまでくるともはや悲惨としか言いようがありません。本人も相当いやみたいで、人前で本名を名乗ることはまずありません。

 ちなみにこの方は次女、上も女の子だったのに下も女の子だったため両親はがっかりして「髪が黒いからこれでいいか」とこれまたテキトーに付けられたようです。

 さらにちなみに、この方は学校にも行かせてもらえず働きに出されたため非識字で、今も色々と苦労しています。

 このように、一口に名前と言ってもそれは時代を移す鏡で、時代の流れを感じざるを得ません。同じ変わった名前でも、キラキラネーム世代とこの世代とでは意味合いが全く違うようです。

 こうした古い伝統の犠牲者たちの上に今の中国は成り立っているということを忘れてはいけないなと感じることでした。(執筆者:高山 翔)


高山 翔

高山 翔
http://www.chinabusiness-headline.com/author/stakayama/

中国ビジネスヘッドライン 編集部ライター
日本から中国大陸へ渡り、現在福建省福州市郊外(バスで2時間)の田舎住まい。都市部での日本語教師を経て、あまりにも愛すべき中国の田舎に魅了され、中国の田舎の魅力をPRするライターを目指す。

著書


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