教えない方が悪い?聞かない方が悪い?-ビジネス現場における日本式と中国式の違い


日本の商売(ビジネス)は基本「お客様は神様」、顧客には親切に接し、すべての情報を提示することが求められます。

では中国ではどうでしょうか?

今日は筆者の経験をもとに、中国でのビジネスに役立つヒントを考えてみたいと思います。


船着き場にて




国の規定で、在中国の外国人は定期的に出国しなくてはなりません。(筆者の場合3ヶ月に一度)そのため今回は船で台湾領の島に出国することにした筆者は、船着き場でチケットを買い求めました。

ちなみにこの港の場合、正規の窓口の他に各代理店が出している窓口があり、どこでもチケットを購入できます。

さて港に着いた時ちょうど前の便の販売締め切り時刻で、一番近くにある代理店の窓口で「まだ間に合うか?」と聞いたところ「ギリギリ大丈夫」と言われたのでパスポートとお金を渡し待っていました。

少しして「すみません、やっぱり間に合わなかったので次の船になります」と言われ、まあ特に急ぎではなかったので、それでお願いして待つことにしました。

無事チケットが発行され、パスポートと共に受け取って時間待ちをしている間に、ぼんやりと電光掲示板を見ていたところ、今回買ったチケットは前の船のものより値段が安かったことに気づきました。

そう、この港の場合、その島との間に一日何往復も船が出ているのですが、乗る便によって値段が違うのです。

一応知ってはいたのですが、これまで値段ではなく時間で搭乗便を選んでいたので特に意識したことはありませんでした。ですが今回の場合、前の便の値段で先に料金を渡しており、結局間に合わず急遽後の便を購入したわけですので、差額は返金されてしかるべきなのですが、それはありませんでした。

ただチケットとパスポートを渡されただけです。代理店窓口だったので「手数料かな?」とは思ったのですが、今後のこともあるので一応聞いてみることにしました。

筆者:「ここでチケットを買うと手数料がかかるのか?」
窓口:「いいえ、料金は同じですよ」
筆者:「買ったチケットの代金はさっき払った分より安いはずなんだけど」
窓口:「………(周りに確認中)……」
窓口:「あぁ…彼女返金しませんでしたか。」
筆者:「……」

というわけで、無事差額を返してもらえました。(ちなみに「すみませんでした」という一言はなし。中国では一般的に自分の間違いを認める発言は少ない。)

A:「你没有说呀!」(あなた言わなかったよね。)
B:「你没问清楚啊!」(あなたがハッキリ聞かなかったんでしょ。)

中国ではこのような会話がちょくちょく交わされます。

つまりは「おかしいと思ったら(思わなくても)自分からアクションをおこし、トコトン尋ねてハッキリさせる」と言うことです。

これは商売やビジネスでも同じで、あちらから細かく、懇切丁寧に説明されることはまずありません。それで何か問題があった場合「事前にハッキリ確認しなかった」こちらのミス、と言うことになるわけです。

窓口での一件も(仕事ぶりが大雑把という問題もあるにせよ)とにかくこちらがしっかりしていないといくらでも損をする、という一例です。

今回のように向こうに何の損害も発生しないケースの場合、たとえそれが客であっても自分から言ってくることはまずありません。(もちろん向こうが損をするケースではしっかり言ってきます。

中国で買い物やビジネスをする場合、しっかり気を配りどんな細かいことでも確認する、という習慣を徹底させたいものです。(執筆者:高山 翔)


高山 翔

高山 翔
http://www.chinabusiness-headline.com/author/stakayama/

中国ビジネスヘッドライン 編集部ライター
日本から中国大陸へ渡り、現在福建省福州市郊外(バスで2時間)の田舎住まい。都市部での日本語教師を経て、あまりにも愛すべき中国の田舎に魅了され、中国の田舎の魅力をPRするライターを目指す。

著書


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