スマホなしでは暮らせない中国:レンタル自転車編


 中国のレンタル自転車が最近日本に進出したという報道があり、元祖中国で自転車レンタルがどのような状況なのか、実体験を交えて記載した。

1. 業者の種類と利用方法


 上海で見かけるのは、主な自転車は。摩拝Mobike(自転車の色はオレンジ)、OFO(同黄色)小鳴単車(同青色)そして享騎出行(自転車の色は緑)等である。






利用方法


(1) 事前登録


 アプリを携帯にダウンロードする。それから、携帯番号等で名前の登録、パスポート(写真撮影)による認証、そして予約金支払いうと、10分以内で登録完了。


≪ダウンロードしたアプリ*Mobike≫


(2) 利用料金:


 2時間以内で2元(約34円)程度であるが、クーポンがあり、ほとんど低料金で利用できる。(Mobikeの場合、1か月2元、3か月5元、6か月60元、12か月120元のクーポンがある。)

(3) 利用開始


 携帯自転車についているQRコードをSCANすれば、鍵が開錠される。そこで利用開始ができる。


(4) 利用終了時


 鍵を施錠すれば、完了。非常に簡単な手順である。

(5) 自転車の機能


 自転車の前に籠がついている自転車、サドルの高さ調節。また電気で動く自転車もあり、多種多様である。

(6) 駐輪場所


 原則どこにでも駐車することができる(駐輪スペースらしき場所があるが、迷惑にならない場所に駐輪すればどこでも可能のようである。)

(7) その他機能


 利用履歴(時間、場所の表示)、カロリー表示


2. 利用しての感想:自転車の機能、便利さ、自転車専用道路


 中国が経済発展し、このような形で、自転車が再復活するとは夢にも思わなかった。

 また、電気バイク等の発達もあり、利用している際に、後ろから急に近づいてくることもあるので、多少びっくりする場面も多い。総じて、便利な側面の方が圧倒的に高い。

(1) 自転車専用道路


さすが以前の自転車大国。自転車専用道路が多くの場所であるため、非常に安全に運転にできる。これは、日本と大きく異なる点である。



(2) 便利さ


 上海市内で地下鉄やバス、タクシーで自由自在に移動できるものの、短距離で簡単に移動できる点は非常に大きい。(地下鉄の駅まで、ショッピングモールまで等手軽に利用できる)

(3) とにかく安い


 実質無料に近い料金で利用できるのが大きい。現金授受のなしに、自転車が利用できるのは、ありがたいサービスであると実感する。

 ありがたいサービスである一方で、地元のニュースでは、至る所に自転車を駐輪しているので、一部迷惑に感じている住民が存在しているとの報道が確認された。

 ただ、中国人自分たちもこのサービスを利用できているので、あまり大きな報道されている状況は聞こえてこない。(個人的には、駅回りの自転車の撤去はどの程度自転車レンタル会社が行っているのか興味がある。)


3. 今後:レンタル自転車会社の将来


この低料金で自転車レンタルサービスを始めて、一体何のメリットがあるのだろうと思ってしまった。また、中国政府も、自転車の台数を制限するなどの政策も打ち出してきている。

 将来的には、自転車レンタル会社は、消費者の登録情報を用いて別の事業を始めると筆者は予測する。ビックデータの活用である。(ユーザー情報を使用した広告会社の運営等)自転車事業そのものは収益性期待できないため、裏の秘策が予測される。ネットを駆使したサービス展開を当然検討していると考えられる。

 筆者はまずは一般ユーザーとして、まずがレンタル自転車を利用して、中国の生活を実感できればと思う。中国への外国人出張者でも、現地の携帯を登録していれば、十分に活用できるので、ご興味のある方は利用してみては如何でしょうか。(執筆者:廣田 廣達)


廣田 廣達

廣田 廣達

■所属:
・王子ホールディングス(王子製紙グループ)の中国の子会社に出向。中国におけるマーケティングの担当。上海駐在。
■ライフワーク
日中及び日本アジアの違いに着目し、コミュニケーションの改善を通じて、ビジネスの発展に寄与するための講演活動を行う。
・講演実績:三菱総合研究所、日刊工業新聞社、桜美林大学、異文化コミュニケーション学会、スイングバイ株式会社、東京-上海ビジネスフォーラム、アジア経営研究会、人生繁盛会(道端康予主催)等
・異文化コミュニケーション学会役員・会員誌編集長

■強み:中国ビジネス全般・マーケティング・異文化マネジメント

■その他プロフィール:
中国系華人。神戸出身。神戸商科大学を卒業。

■ユニチャームで勤務:ベビー、フェミニン、大人用おむつの中国・アジア地域のマーケティングを担当。当時上海に通算で約3年駐在。

■㈱ベネッセコーポレーションで勤務:教育に関する海外展開のため中国事業の支援及びFSを担当。

■㈱新日本科学で勤務:世界的No.3の医薬品の前臨床、臨床試験を行う研究開発の会社(CRO)で中国の会社立ち上げ、中国を中心に合弁パートナーとの交渉を担当。中国以外ではカンボジアの事業、ブータンの事業等を支援。

SIETARのHP
http://www.sietar-japan.org/index.html


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