投資家も注目! 爆発的に拡大し続けるシェアサイクル市場


 ここ数年、中国で民間企業の運営するシェアサイクルが爆発的に広がりを見せています。Mobike(摩拜単車)とofo(共享単車)が先行しましたが、その後もさらに数社が参入していて、今後のさらなる競争激化が予想されています。

 投資家も民間企業に数百億円(日本円)の活発な投資をしていて、シェアサイクルが成長産業として多くの注目を集めています。


コミュニティサイクルの課題


 中国にはもともと、2008年から杭州市で導入され、各都市に設置されてきた公共自転車「コミュニティサイクル」がありました。市が共用自転車システムを導入し、自転車サービススポットを設置してきたものです。

 コミュニティサイクルは、市民カードを利用し、一定間隔に設置されたサービススポットに設置された自転車を使用します。使用後は、サービススポットに自転車を停車し、返却するだけです。料金も各都市一定時間は無料で、その後は1元課金されるというものです。

 便利な反面、難点もありました。

 筆者もコミュニティサイクルを利用したことがありますが、利用したい時に自転車がサービススポットに1台も無かったり、目的地に着いて停車したくても満車で2、3所サービススポットを探さなければならなかったという経験があります。結局、バスか地下鉄で来た方がよかった、という残念な思い出です

市の運営するコミュニティサイクル。サービススポットでの利用が必須で、自由度に欠ける

≪市の運営するコミュニティサイクル。サービススポットでの利用が必須で、自由度に欠ける≫



難点を解消したシェアサイクル


 これらの難点を解消しているのが、民間企業の運営するシェアサイクルです。

 スマートフォンがあればだれにでも利用できるという手軽さが、急成長の秘訣かもしれません。基本的に利用料金は1元からなので、スマートフォンさえあれば子供でも利用でき、どこででも乗り捨てできる自由さが多くの利用者を魅了しています。

地下鉄の入り口にズラリと並んでいます。広告効果があり、顧客獲得に有益です

≪地下鉄の入り口にズラリと並んでいます。広告効果があり、顧客獲得に有益です≫


オレンジのMobike

≪オレンジのMobike≫


 利用方法は簡単です。各社専用のアプリをダウンロード後、携帯番号(QQあるいは微信)の登録→微信か支付宝でデボジットの支払い→身分証の写真提出ですぐに使用できます。

 シェアサイクルの利用方法は

1、 専用アプリで自転車の位置を探す(この時に予約できるサービスもあります)
2、 アプリを通して自転車のQRコードをスキャン
2、 解錠して自転車を利用
3、 使用後は施錠して、好きな場所に停車

QRコードを利用して利用します

≪QRコードを利用して利用します≫


料金は1元からなので、だれにでも利用しやすい価格です

≪料金は1元からなので、だれにでも利用しやすい価格です≫


シェアサイクルの場所をアプリで検索できます。

≪シェアサイクルの場所をアプリで検索できます。≫


登録時にデポジットをスマートフォンで支払う必要があります。

≪登録時にデポジットをスマートフォンで支払う必要があります。≫


 使用方法はとてもシンプルで、コミュニティサイクルと違って好きな場所に自由に停車し、乗り捨てすることが可能です。30分で1元や1時間で1元など各社それぞれの料金が設けられています。

 学校や駅、公園、百貨店など人の集まる場所に多く停車され、小学生がお昼休みにシェアサイクルを使用して、帰宅している様子もよく見かけます。身近な交通手段としての手軽さと浸透している様子を感じることができます。


顧客の獲得合戦が始まっています


 しかし、利用登録時には数百元のデポジットが必要なので、みんながすべてのアプリを利用するわけではありません。より自分のニーズに合ったシェアサイクル会社を選ぶ傾向があるようです。

 最近では先行した2社に続き、他社の参入によって、学生向けクーポンや無料クーポンなど様々なサービスによる顧客の獲得合戦が始まっています

 黒字化の難しいとされるシェアビジネスですが、停滞していた中国自転車産業の突破口ともいえるかもしれません。今後の展開に注目です。(執筆者:桜井 まき)


桜井 まき

桜井 まき
http://www.chinabusiness-headline.com/author/msakurai/

中国ビジネスヘッドライン 編集部ライター。これまで美容関連、グルメ記事や旅行関連記事など多岐にわたる記事のライティングまた、中国語翻訳に携わる。夫の仕事の関係で中国と日本を行き来する生活をはじめ、年に数か月主に中国の南方で生活している。女性ならではの視点で、今の中国を紹介する。

著書
人気コラムTOP5(24時間)


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