中国人の作業管理は連帯責任が有効



 今回の記事は、中国人が教えてくれた工場の作業管理の考え方を紹介します。

 教えてくれた中国人は日系大手企業の中国工場で総経理をやっていました。現在は、日本に住んでおり、日系中国工場の労務管理の指導をしています。

 その人と中国工場労務管理の適法性とそれをどのように守ってもらうかなどについて話をする機会があり、そのときに工場現場作業者の規律やルールをちゃんと守らせるためにはどうするかについての考え方を話してくれました。

 ルールを守らなかったとき、それで不良が出来たときに罰金を課すことは多くの中国工場でやっています。その人が言うには、個人に罰金を課すのもひとつの方法だが、必ずしも有効とは言えない

 それよりも作業者をグループにして、グループ単位でよくやったところには報奨金を出し、不良を出したグループには罰金を課す。これが中国的管理方法として有効だと言っていました。

 グループ単位にすることで自分だけがちゃんとやっただけではだめで、同じグループの他の人たちにもちゃんとやってもらわないと報奨金はもらえないし、下手すると罰金を課せられることになってしまう訳です。

 1人がルールを破ると、1人が不良を出すとグループ全体で責任を取るということです。何だかどこかの国の高校野球のようですね。1人の野球部員が不祥事を起こすとその野球部が出場停止みたいに。

 グループの連帯責任にすると作業者同士がお互いに監視するようになり、ルールが守られるという理論ですね。監視という言葉がいやなら、お互いに注意してよいものを作るといように考えればよいのかなとも思いました。

 今回の話があったからではありませんが中国企業と関わっていると、日本人が考えるやり方とは違う管理方法が中国にはあると改めて感じています。無理に日本のやり方を押し付けてもうまくいかないことはわかっています。お互いのよい点をうまく融合できるといいのでしょう。(執筆者:根本 隆吉)


根本 隆吉

根本 隆吉
http://www.prestoimprove.com/

◆ 主業務:日系中国工場の品質管理体制構築、品質改善支援。
 現場管理のキーパーソンである班長の育成研修にも 力を入れている。
駐在員が能力を発揮することを目的とした駐在員コーチングも手掛ける。
◆ 電機系メーカーにて技術部門、資材部門を経て、香港・中国に駐在。
 中 国においては、購入部材の品質管理責任者として延べ100社に及ぶ取引先品質指導ならびに現場改善指導に奔走。
◆2007年より現職。生産の3要素で捉えた中国工場の品質管理の問題点と指導 のポイントをテーマにしたセミナーの実施多数。外観目視検査の精度アップセミナーの講師も務める。

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著書


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