「主食」に見る中国の北方と南方における食の違い


広大な中国では、土地によって食生活が違うことも周知の事実かもしれません。大きく分けて北方では、あんの入っていないまんじゅう(饅頭)や餃子など小麦粉でできたものが主食になっていることに対して、南方では米粉の麺やご飯が主食となっているという特徴があります。

「饅頭(マントゥ)」という名前を聞くと日本のあんの入ったまんじゅうを思い浮かべますが、中国の饅頭の見た目は日本の「肉まん」に似ています。あんが入ったものや肉まんは「包子(バオズ)」といい、饅頭と同じように食べられています。

北方出身の友達は、日本に来てから米主食の生活がどうしても合わなかったそうです。饅頭を毎日食べたくても食べられないので、仕方なく自分でなじみのある饅頭を作るようになったと話してくれました。私たちにとって肉まんはコンビニのおやつ的な存在ですが、北方に住む中国人にとっては欠かせない主食だと分かります。

饅頭屋さん

≪北方人の主食となる饅頭屋さんは欠かせません。≫


饅頭

≪北方人はこうした味付けのされていない饅頭を毎日食べています。≫


かわって、中国の南方の人たちの主食は米で、麺の種類に小麦粉でできた麺だけでなく、「米粉(米粉麺)」も日常的に食べられています。中国人のイメージとして「餃子」を毎日食べていそうですが、実は南方人は餃子を思ったほど頻繁には食べていません。若い子の中には餃子を包めない人がいるほどです。

ぎょうざ

≪全ての中国人が毎日食べていそうですが、南方人は思ったよりも頻繁に食べていません≫


南方でも饅頭が日常的に食べられていますが、北方の饅頭よりも皮が柔らかく、食感が違います。砂糖が加えられているので、甘さがあります。以前北京に住んでいたという人が南に引っ越してきて、饅頭が違うので少しがっかりしていました。

また、南方人は全般的に柔らかい食感を好みます。トウモロコシをいつものようにゆでて出したのですが「かたくて食べられないよ!」とクレームを言われました。インスタントラーメンもアルデンテはダメで、とにかくふにゃふにゃになるまで何分もおいて待ちます。日本人はある程度のコシや歯ごたえを求めるので、彼らの好みに合わせると違和感を感じるかもしれません。

日本に入ってきている中華料理は広東料理が多いそうです。広東省は南方なので、米が主食です。日本人の食生活に合っているので、広く受け入れられているのでしょう。

同様に、こうした北方人と南方人の食の違いは、中国で食品関係でチェーン展開する場合に大きなヒントになるでしょう。中国で北方進出を狙うのか、南方に進出するのかに合わせて、食感や食習慣の違いに配慮して食品開発ができるかもしれません。(執筆者:桜井 まき)


桜井 まき

桜井 まき
http://www.chinabusiness-headline.com/author/msakurai/

中国ビジネスヘッドライン 編集部ライター。これまで美容関連、グルメ記事や旅行関連記事など多岐にわたる記事のライティングまた、中国語翻訳に携わる。夫の仕事の関係で中国と日本を行き来する生活をはじめ、年に数か月主に中国の南方で生活している。女性ならではの視点で、今の中国を紹介する。

著書


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