つかみが大切?〜中国の街角に見るビジネスモデル


 今世界のビジネスは巨大な市場を持つ中国に注目しています。そんな中国で「どうしたら成功できるのか」、田舎の街角にある何気ない光景からそのヒントを探って見ました。(ちょっと大げさ?)


ヒント(1)ークラクション


 「中国はクラクションがうるさい」とよく言われますが、田舎は特にそうです。

 その主な原因の一つは「バイクタクシー」です。とにかく走りながらでも客待ち時でも無駄に鳴らします。なぜ彼らはそんなにクラクションを鳴らすのでしょうか?

 じつはそれが「客引き」なんです。

 クラクションを聞くと「ああ、バイクタクシーが来た(いた)」とわかるわけです。こちらに来てはじめのうちは、クラクションが鳴らされるたびについ振り向いてしまい、運ちゃんと目があって「乗らないかい?」と言われたものです。

 そのたびに腹が立ったものですが、今ではもう麻痺してしまい用がある時以外は振り向かなくなりました。(中には本当に危険な時のクラクションもあるのでそれはそれで危険なのですが。)

 中には客引きのために自動車用のクラクションに載せ替えて異様に大きな音を鳴らすバイクもあり、今度はそれに負けないよう車(特にバスなど)はもっと大きな音のクラクションに換え、イタチごっこの様相を呈しています。(突然近くで大きなクラクションが鳴るストレスは、ここ中国ならではのものですね。)

バスステーション前にたむろするバイクタクシーの群れ

≪バスステーション前にたむろするバイクタクシーの群れ≫


後方のバイクはクラクションで客引き中、前方はすでに客を載せたバイク

≪後方のバイクはクラクションで客引き中、前方はすでに客を載せたバイク≫


ヒント(2)ー店先のスピーカー


 ここら辺の店舗の多くは、店先にスピーカーを置いていて、音楽だったり特価品の宣伝だったりを流しています。

 よくできていて、電源さえ引けばUSBメモリから音を流せるようになっています。まあ大抵は、思わず耳をふさぎたくなるような大音量にしていることが多いですね。

 要は客引きのためなのですが、露天商も含めあちこちの店舗でそれをやるわけですから、もはやどこで何を言っているのかわからない状況です。この前などは通りの向こうの衣料品店が大音量で音楽を流していて、通りを隔ててもまともに会話できないくらいでした。

携帯ショップ前のスピーカー、もっと大きな物を設置する店もザラ

≪携帯ショップ前のスピーカー、もっと大きな物を設置する店もザラ≫


 さて、どちらにも共通しているのが「音で振り向かせる・注意を引く」ということですね。

 その際意味が伝わるか、有効かどうかなどは後回し、とにかく「振り向かせて見てもらう」こと、この一点に全てをつぎ込んでいます。私などはあまりにうるさいと「絶対ここでは買うもんか」などと思うのですが、中国の人たちは違うようですね。中国ではとにかく「つかみが大切」。いかにも主張した者勝ちの中国らしい手法です。(執筆者:高山 翔)


高山 翔

高山 翔
http://www.chinabusiness-headline.com/author/stakayama/

中国ビジネスヘッドライン 編集部ライター
日本から中国大陸へ渡り、現在福建省福州市郊外(バスで2時間)の田舎住まい。都市部での日本語教師を経て、あまりにも愛すべき中国の田舎に魅了され、中国の田舎の魅力をPRするライターを目指す。

著書


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