テイクアウトにみる物事を合理的にとらえる中国人の見方


 日本のプレゼントなどのキレイなラッピングは世界でも人気があり、外国人が日本を訪れた時、購入した商品を無料でプレゼント用にラッピングしてくれたことが喜ばれるといいます。

 食品をテイクアウトをするときには、お店独自のフタ付きの容器やパックにこぼれないよう包んでくれたり、日本人らしい相手に対する繊細な気遣いがあふれたサービスかもしれません。

 では、中国ではどうでしょうか?

 中国でご飯ものをテイクアウトすると、フタ付きの容器やお弁当パックに入れてくれます。一見、日本とそんなに変わりません。でも、おかずはつゆだくでご飯にも汁が付いてしまいますし、お弁当はそのまま袋に入れずに渡されます。

 また、チェーン店でない一般的な麺屋さんや屋台では、ゆでた麺も麺つゆも共にビニール袋に入れられます。袋を上手にぶら下げるように持たなければ、必ずといっていいほどこぼれてしまいます。

街の中心部にあるラーメンの屋台

≪街の中心部にあるラーメンの屋台≫


ラーメンはビニール袋でテイクアウトします

≪ラーメンはビニール袋でテイクアウトします≫


 さらに、お店によっては、麺と麺つゆを分けずに一緒に(つまり食べられる状態で)ビニールに入れるので、家に着いた頃には麺がのびていたなんてことも…。お店によっては容器に入れてもらえるよう注文することもできますが、庶民的なお店ではそうしたサービスはありません。

 途中で袋が破けるのでは? とか、こぼれたり麺が伸びる…などの心配はよそにして、この方法は中国人に受け入れられているようです。

 食事の時間になると先ほどの方法でラーメンをテイクアウトして、袋をそのままお椀にかぶせて食べているのをよく見かけます。お椀もよごさず、食べ終わったらそのまま簡単にごみを捨てられるので、見方によっては合理的な方法かもしれません。

お椀にラーメンの入ったビニールをかぶせます

≪お椀にラーメンの入ったビニールをかぶせます≫


ラーメンを食べた後はお椀も汚れず、ビニール袋を捨てるだけ。合理的です。

≪ラーメンを食べた後はお椀も汚れず、ビニール袋を捨てるだけ。合理的です。≫


 お客様が食べやすいように、持ち帰りやすいように…ということに細やかな気遣いを示す日本人の感覚とは少し違うな、と感じる瞬間です。

 現に日本で爆買いをした中国人たちが、買い物をして店を出てすぐに紙袋や包装紙をその場でゴミとして捨てていったというニュースがされていました

 でもよく考えてみると、こうした感覚の違いを、中国人向けのビジネスで生かせるかもしれません。

ぜひラーメンのテイクアウトをビニール袋に替えましょう!


 と勧めるのではありませんが、キレイなラッピングを企画したり、過剰な包装などをすることに労力をつぎ込むことは省けます。

 このようにして中国人が重要視する他の点にもっと目を向けるなら、販売促進を狙えるかもしれません。(執筆者:桜井 まき)


桜井 まき

桜井 まき
http://www.chinabusiness-headline.com/author/msakurai/

中国ビジネスヘッドライン 編集部ライター。これまで美容関連、グルメ記事や旅行関連記事など多岐にわたる記事のライティングまた、中国語翻訳に携わる。夫の仕事の関係で中国と日本を行き来する生活をはじめ、年に数か月主に中国の南方で生活している。女性ならではの視点で、今の中国を紹介する。

著書


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