動きだした中国越境EC



 爆買いブームも徐々に落ち着いてきました……この背景には「円高になったこと」、「物欲から体験欲にシフトした」など、色々な要素があります。もともと中国人が「爆買いをして現地に持ち帰り転売する」という、いわゆる転売ビジネスブームもあったかとは思います。

 日本では2011年をピークに、「タオバオで仕入れてヤフオクで転売」という流れがありましたが、徐々にそのブームは去っていきました。ブームが来ると競合が増え、サービス費用が安くなり、最後は大手が手を出すようになり、そしてブームが去ります(もしくは占有される)。

 最近ですとマツモトキヨシがTmallに進出するなど、爆買い商品がBtoC化してきたために個人バイヤーが淘汰されてきたこともあります。(TmallはBtoCのECモールで、規定の強化、ニセモノの撤廃などで高い信頼感を得ているが、出店のハードルは高い)

 更には、BtoCの越境ECを後押しする政策も試験的に始まっています。「中国に点在する保税区を使うことで、個人消費者に向けた販売に限って関税が撤廃される」というスキームが使えます。

 しかし、これは外資系にはとてもハードルが高く、現地の内資企業と手を組む必要があるのですが、上手くアライアンスしてこの制度を活用することで、想像を絶するチャンスを掴むこともできると思います。

 このように、多くの要素が重なり、徐々に爆買いは終焉に向かっていきますが、ここからは日本の観光資源をフル活用する必要があり、質の高いサービスを提供しマネタイズしていくことが重要になってきます

 中国経済の低迷、政治的腐敗など、問題山積みではありますが、それでもアジアナンバーワン市場になった中国に進出したい企業さんからの問い合わせは途絶えません。

 まだまだ日本ブランドが通用しているうちに、少しずつでも進出していく必要があるようです。(執筆者:白井 良)


白井 良
http://whitehole.co.jp/

株式会社ホワイトホール 代表取締役社長
1980年生まれ。大和証券の営業マンを経て2006年より中国ビジネスを開始。タオバオ代行サービスが軌道に乗り、並行して中国ビジネスコンサルティングを開始。中国ビジネスコンサルサイト「EZ-China」や、タオバオ出店サポートの「タオバオ出店王」、中国広告代理店の「中国広告.net」、中国商標専門サイト「中国商標.biz」、越境人材派遣サービス「Chi-man(チャイマン)」などのオーナー。

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