2016年からのスローガンは「それでも中国! 気になる中国!」




 気が付けば2016年も一か月が過ぎ、いまさら1年の決意表明を投稿している場合ではありませんが、お正月に私が掲げた今年のスローガンは「それでも中国! 気になる中国!」と言うもので、今年から始まる3~4年間の中国をあらためて重視、注視すると言った考えから名付けたものです。

 私の会社、漢和塾は、中国語企業研修を営んでいますが、講師の一人から、社員1,000人に中国語学習をぶち上げた商社に営業に行かないのですか? と新年早々聞かれました。が、1,000人もの教育を責任もって仕上げるほど優秀な講師は日本全国探しても、なかなか見つからないわけで、私の講師品質への拘りからすれば、お邪魔する以前の問題ではあります。

 しかし、このように所謂グローバルの中で、中国、中国語の必要性を鮮明に打ち出している企業は意外に少なく、年初からの株安のニュースも手伝って、中国崩壊論は今年も盛り上がっているようです。

 クライアント先でも中国についての見通しを聞かれることがありますが、私は敢えて「今の中国は人為的に不景気です!」と答えます。2012年の習近平への国家主席の交代劇は混乱を極めましたが、大きく政局が変わる手前では経済は失速したほうが、新しい政権のイメージは良くなります。

 また、日本の政権交代と違い、クーデターがなければ、2022年までの運営が任されている習近平覇権は、慣れてきたところで、過去の政権の権力没収、利権奪取に動きます。汚職し放題だった勢力を追い落とすため、接待の禁止、不動産投資、贅沢品の制限、大型投資プロジェクトの停止など、額が大きいだけに、中国経済にマイナスになることは当たり前なわけです。

 実際、企業の担当者は昨年から厳しい数字を突き付けられ、本社には悲観的な報告をすることになるのですが、10年スパンの3年が終わったところで、新しく権力を手中にしたものたちは再投資の鞭を入れるわけです。

 中盤戦のこれからの3年間を重要視して事業計画を立てないと、崩壊、撤退などの文字に本社、社長まで踊らされてしまっては、またもや3億の優良市場は、欧米、韓国、中国大手に掻っ攫われることになります

 物言う株主とやらの影響で、毎年の決算で一喜一憂する企業の立場や、安倍政権こそ小泉政権なみに安定しているものの、ころころ政権の変わる日本の感覚では、中国の先行きを読み間違えることはよくあることです。「経済指標だけを見ていると見誤る、中国経済は政治を見て語れ!」とは、知人の中国人の名言でもあります。

 もちろん、中国、ロシア、アラブの台頭による全世界的な混乱、世界大戦の可能性もなくはないですが、人類がなんとか経済活動を続けていける状態であるならば、ユダヤと中華を軸に世界は回るわけで、脱中国の可能性よりも、今こそ「中国」をとことん注視、監視しながら、資金と言葉の備えをする必要があると私は思います。(執筆者:小川 善久)


小川 善久

小川 善久
http://www.kanwajuku.com/

株式会社漢和塾 代表取締役社長
大阪外国語大学(現大阪大学)ポルトガル・ブラジル語学科卒業後、株式会社リクルートに入社。10年前に初めて行った中国に刺激を受け,独学で中国語を始める。その後、語学研修会社に転職するも、「学問」と「ビジネススキル」の違いに疑問を感じ、2005年に株式会社漢和塾を設立。2008年には、自らが現場を体験、体感すべく、上海に現地法人を設立。
■事業内容:中国語企業研修/日本語研修/マネジメント研修/中国語教室事業(銀座で学ぶ中国語)/人材紹介事業(許可番号 13-1-302854)/翻訳・通訳・コンサルティング事業/海外事業(漢和塾・上海)
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