共に語ろう! 2016年春節、インバウンドビジネスの初夢


副題:日本側が主導権を確保するインバウンドビジネスを構築せよ。関西インバンドサービス協議会の主張



 2015年、我が国のインバウンド受け入れ人口はほぼ2000万人を達成、政府は16年のインバウンド目標を3000万人と公表したことは記憶に新しい。

 では、3000万人観光客はどんな形でどんな人がやってくるのか?

 去年15年の「二匹目のどじょう」が今年も待っているのだろうか?

 以下は関西インバンドサービス協議会(通称KISS。設立 楢崎宣夫会長代行)の春節「初夢」である。


1) 観光客のカタチ「イナゴ型」から「伝書バト型」へ


 爆買いが流行語大賞にも選ばれた2015年のインバウンドとは「イナゴの襲来」であった。

 観光客がどこからか大群でやってきて買いつくして食べつくしてどこかへ飛んで行った。

 ざっくり表現すればこんなイメージだろうか。

どこの誰なのか?日本側も関心がない。これが現実。

どこの誰なのか? 日本側も関心がない。これが現実。



 観光客の名前も属性も関係ない、ただただ「たくさん来たな」これだけのハナシである。

 すなわち、日本側の仕掛けも計画も主体性も存在しなかった、というのが現実である。

 翻って2016年。KISSがイメージするのは伝書バトである。

 すなわち、日本側の意図するピンポイントに確実にやってきて帰っていく。次回再びやってくる時には家族仲間を引き連れている。


2) 現地での日本情報の発信


 2015年、各地で観光客を自分の指定するポイント(商品または観光地)へ誘導するため英語や中国語のガイドブックや印刷物が大量に用意され、町のあちこちに置かれているのを散見された方も多いだろう。

 しかるに、その成果とはどうだったのか?

 KISSが実際にそれらのガイドブックや印刷物の配布をモニタリングを兼ねてお手伝いしてみたところ、「へえ、こんなところがあったのか? 行きたいけど俺たち明日帰国するんだなあ」という回答ばかりであった。

 結論から言えばガイドブックや印刷物の現地配布は「観光客の呼び込みにほとんど寄与しなかった」ということである。

 では、どの段階で情報の発信と受信がなされるべきだったのか?

 ズバリ、日本旅行の計画時点で観光客(予備軍)のもとに届いていなければならない、ということである。

 もっと言えば「この情報があったから日本に行くことを決意した」と言わせなければならないということである。


3) インターネット情報の限界を大胆予測


 KISSでは、2015年末の段階でインターネットによる観る情報発信について「限界が見えた」と認識している。

 考えていただきたい。

 あなたがレストランの経営者だったとしよう。そして、外国人のお客を呼び込みたいと考えて外国語のHPを立ち上げた。その結果、毎日300名の見込み客から問い合わせが来るようになった。インターネットの世界では「成果報告としてこんな成功事例が」列挙されていたりする。

 しかし考えてみよう。さて、これがお店の経営者の望んだ事態だろうか?

 なぜからオーナーは、日々三割増の利益が確保したかっただけであって多数の問合せに返信して時間を浪費することは何も意味がない。オーナーが望む事態とは20名程度の新規顧客が店にきてくれて売上三割アップということにほかならぬからだ。

 100名に情報発信、その結果50名が反応して20名が来日した時に来てくれる、こんなシステムの構築をめざしていく。


4) 現地説明会とセットの情報発信サイト


 今回チンタオで、現地旅行会社との接触に成功。当地での説明会開催について協力を要請したところ、「やっと日本側からこんな話が来た」という返事であった。

タイやマレーシアからは何年も前から現地説明団がきていた。日本だけ、沈黙したままだった」との話し。いったい日本の旅行社は何をやっていたのだろう?

 KISSでは、会員企業に自分の店やサービスの特徴を自ら説明する機会をチンタオで確保する計画である。

 なんでチンタオなの?

 日本人は中国といえば北京とか上海のイメージだろう。だが、こんな大都会で情報発信していくにはどれだけ経費が掛かるのか? とても中小企業でできる仕事ではない。

 一方チンタオ市は人口800万程度。ちょうど大阪市と同じくらいの規模で関西人には取り組みやすい相手だと考えている。

 2016年には地下鉄も開通する予定でもある。KISSではこんなチンタオに支部をこの1月に開設、日中の新たな架け橋としていく決意である。

関西インバウンドサービス協議会チンタオ支部

関西インバウンドサービス協議会チンタオ支部


楢崎 宣夫

楢崎 宣夫
http://chinpunkanpun-school.com/

売上三割増をめざす中国語研究会 代表
1957年大阪生まれ。
1980年 東京農業大学農学部卒。同時に大阪の食品メーカー就職。

1988年工場勤務を経て海外事業(中国原料開発・タイランド工場建設)に参画。同時に業務外で中国残留婦人帰国を実現する市民の会に参加。
1990年中国人帰国者の就業・生活支援を通じて中国語をブラッシュ・アップ。

1995年 阪神大震災を機に社内プロジェクト高齢者食材チームを立ち上げる。

2004年 中国山東省新会社設立プロジェクトに志願して山東省石島に進出。JUSCO YOKADOなどで試食販売を自ら実施。営業活動を展開。中国でモノを実際に売った数少ない日本人と自負。販売中「日本語うまいヒトがいる」と多数の日本人観光客から賞賛を浴びた(?)

2010年 家族の介護のため帰国。

2011年 大阪で、売上三割増を目指す中国語研究会・中国語講座「チンプンカンプン」を開講。
インバウンド取り込みをはかる商店主やショップ店員にゼロからスタートする中国語を指導する。中国語は三カ月で仮免許まで到達できます。あなたもお気軽にご参加ください。http://www.chinpunkanpun-uriage3wariup.jp/
趣味 語学(英語・中国語・タイ語・韓国語) 弓道二段
座右の銘 「人生は足りないものが問題ではない。あるものをどう活用するかが問題なのだ」A アドラー
 「情報が流れれば人が動く。人が動けばモノが売れる」 P/F ドラッカー
 「ケンカ買います。人生一度きり」

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