マイペースな準一線都市、天津 そんな天津社会の勤務実態とは


 今回は天津での仕事について書いてみようと思います。

 まず、天津と言えば「天津飯」、「天津甘栗」などで名前は聞いたことがある!という方は多いと思います。場所は中国華北地区、北京のお隣です(北京から高速鉄道で約30分)。中国の直轄市のひとつであり、準一線都市としてここ数年急成長を遂げている都市でもあります。



 これまで私は天津にある南開大学を卒業後、某ローカル会社、某サービスアパートなどで働いてきました。

 一言で中国人と言っても地域により性格や生活習慣は様々。

 天津はどうかというと……「向上心のない人が多い」という印象があります(もちろん人それぞれですが)。

 特に天津人男性は怠け者が多いです。社内を観察してみると定刻ギリギリに出社にタイムカードを押し、そこから朝ごはんを買いに行く社員達。10時頃からパソコンに向かい仕事を始めたかと思うと真剣に画面を見つめネットショッピング…。

 そして退勤時間の10分前にはパソコンの電源を落とし帰り支度を始めるといった光景ばかりが目につきます。

 河北省や東北地方などの外地から働きに来ている人も多いですが、ボーナスの使い道を訪ね、「全部彼女(奥さん)に渡す」と言う人は大抵天津人です。一見すると彼女想いの良い彼氏にも見えますが、せっかくのボーナスを貯金や自己投資に使わないという点では向上心のなさがうかがえます。

 また、某サービスアパートで働いていた時は毎日2時間ほどかけて朝番と夜番との引継ぎ会議をしていました。その引継ぎ内容のほとんどが別の部門への書類作成の催促や館内清掃、修理の催促など。中国語で「催促する」という動詞は「催cui1」というのですが、毎日毎日催! 催! 催! の連続です。

 もしこの催促業務がなければ2時間の引継ぎが30分で終わるだろうというくらい催促が業務の大半を占めているのです。仕事を任されても「とりあえず1回催促されるまでは置いておこう」という考えの人が多いのも天津の特徴のひとつ

 私が天津で覚えた言葉に「回来再说」という一言があります。

 日本語に訳すと「それはまた今度」といった具合でしょうか。頼まれた事に対し時間がなくて対処できない時や一旦保留にする時に、この「回来再说」の一言でその場を乗り切ることができます。

 日本社会で「それはまた今度」なんて言葉を連発したら上司にもお客さんにもお咎めを受けていまいそうですが、天津では驚くほど相手がスッと引き下がります。

 良く言えばマイペース、悪く言えば向上心のない街、天津。北京や上海ほどビジネスチャンスは多くないですが、のんびりと暮らすにはとても良い街だと思います。(執筆者:竹内 さくら)


竹内 さくら

竹内 さくら

編集部ライター。
北京のお隣、天津での留学を経て現地採用として大好きな中国で働く24歳。
主に現地での生活情報や珍事件などを紹介する。
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著書
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