カニもマグロも人民元が大好き? 第20回チンタオ魚博会参観記


副題 日本食ブームが中国で?「中国へ集中する世界の水産品」


 全国2千万の中国ビジネスヘッドライン愛読者の皆様。ご機嫌いかがですか? 日本で一番あやしい中国語講座チンプンカンプンのドラゴンならちゃんです。

 さて、この時期になると街の居酒屋では「カニの食べ放題」なんてイベントが開催されていたものだ。

 吾輩この数年、大阪界隈ではとんと見かけなくなり忘れてしまっていたのだが。今回図らずも、その理由が明らかになった。

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 吾輩ドラゴンならちゃんの本業は『サカナ屋』である。

 大学卒業以来水産加工会社に奉職すること20数年、最後に中国山東省に赴任したのも漁港として名高い栄成市石島で蒲鉾加工会社を設立することが目的だった。そんなわけでチンタオで例年開催されていた当該博覧会には欠かさず出席していたものである。

 当時(07年前後)主要展示品は中国国産水産品であった。外貨獲得のため国産魚介類を国際バイヤーに売り込むことが主要テーマであったように覚えている。


中国庶民にとっての水産品


 そもそも中国庶民にとって水産品とはどのようなものだったのか?

 実は「川サカナ、または干物」が主流であって海産品とくに海鮮ものを口にする機会はほとんどなかったといっていい程度なのである。

 忘れもしない06年。北京での出来事だった。

 とある居酒屋さんに営業訪問した時の事だった。いつもは人懐こい店長や経営者が、その日は「目が血走って」従業員への指示言葉もなにやら殺気立った気配。

 聞けば二日前ラジオのDJが一言「〇〇屋には、見たこともない大きなカニがある」と喋ったところ、普段は日本人の駐在員しか来ない店(当時)なのに、開店と同時に北京市民(中国人)が殺到して二日間一時間以上の行列が続いたとのこと。

 カニと言えば上海ガニ(モクズカニ)くらいしか知らない中国人にとって巨大タラバカニがどんなに衝撃的な存在だったか?

 以下に述べる話題はそんな中国人にシーフードを覚えていく中で「和食」の影響の大きさも触れぬわけにはいかないだろう。

 ここで本論の「まとめ」を先に述べておくことにしたい。バンコク市内の露店で「寿司」が売られるようになったごとく、中国でも日本発のシーフードが一世風靡していくまで三年もかからないだろう。


第20回チンタオ魚博会


 さて ハナシを魚博会にもどそう。

 会場はチンタオ市内(博覧中心)からチンタオ郊外の即墨(じーもー)国際展示会場へ。理由は二つ

(1) 来年開通するチンタオ地下鉄の終点が即墨。即墨に商機ありというわけだ。

(2) バイヤー出展が急増して従来の規模では対応できなくなったのだ。

 以下は会場風景点描である。

こんなキャラには日本ではまずお目にかかれない?チンタオ魚博会のすごさの一端。

こんなキャラには日本ではまずお目にかかれない? チンタオ魚博会のすごさの一端



日本のメーカーも出展

日本のメーカーも出展



 しかるに、チンタオの庶民は日本食をどう食べているのだろう?

 チンタオ市圏内には、かつて8000人の日本人駐在員がいたのだが(2007年)現在はなんと1300人。日本人コミュニテイが「独占」していた日本料理屋やカラオケスナックもチンタオ市民に開放されてきている。さらに日本文化は中国の友人に共有されていくことだろう。(執筆者:楢崎 宣夫)

カニもエビも人民元を求めて中国に。その結果。日本に向かう水産品は確実に減っていく??

カニもエビも人民元を求めて中国に。その結果。日本に向かう水産品は確実に減っていく??


楢崎 宣夫

楢崎 宣夫
http://chinpunkanpun-school.com/

売上三割増をめざす中国語研究会 代表
1957年大阪生まれ。
1980年 東京農業大学農学部卒。同時に大阪の食品メーカー就職。

1988年工場勤務を経て海外事業(中国原料開発・タイランド工場建設)に参画。同時に業務外で中国残留婦人帰国を実現する市民の会に参加。
1990年中国人帰国者の就業・生活支援を通じて中国語をブラッシュ・アップ。

1995年 阪神大震災を機に社内プロジェクト高齢者食材チームを立ち上げる。

2004年 中国山東省新会社設立プロジェクトに志願して山東省石島に進出。JUSCO YOKADOなどで試食販売を自ら実施。営業活動を展開。中国でモノを実際に売った数少ない日本人と自負。販売中「日本語うまいヒトがいる」と多数の日本人観光客から賞賛を浴びた(?)

2010年 家族の介護のため帰国。

2011年 大阪で、売上三割増を目指す中国語研究会・中国語講座「チンプンカンプン」を開講。
インバウンド取り込みをはかる商店主やショップ店員にゼロからスタートする中国語を指導する。中国語は三カ月で仮免許まで到達できます。あなたもお気軽にご参加ください。http://www.chinpunkanpun-uriage3wariup.jp/
趣味 語学(英語・中国語・タイ語・韓国語) 弓道二段
座右の銘 「人生は足りないものが問題ではない。あるものをどう活用するかが問題なのだ」A アドラー
 「情報が流れれば人が動く。人が動けばモノが売れる」 P/F ドラッカー
 「ケンカ買います。人生一度きり」

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