中国人にとって「社員旅行」とは最高の福利厚生である


 今回のコラムでは、福利厚生について話をしてみたいと思います。中国で企業を運営する上で、福利厚生について皆さんどのように考えているでしょうか。


日本とは異なる「社員旅行」への考え方



 日本で考えると、何かの補助金が出る、保養所の利用、リフレッシュ休暇など、個人やプライベートを重視した仕組みが多いと思います。ところが中国ではそういった思考仕組みや考え方は少なく、意外と社員旅行を実施する企業が非常に多く存在します

 日本人が社員旅行と聞くとやや古臭い感じがするかと思います。ともすると、若手社員からは面倒くさいとか、強制参加は迷惑だといった話が出てくるのではないかと思います。中国ではそんな考えは一切なく、どちらかという従業員から積極的にプランを提案してくる傾向があります。

 会社のお金で行けることがラッキーだと考える側面もあるのかも知れませんが、色々と聞いて見ると、会社としての体面というか中国的な面子が非常に大きなウエイトを占めている事に気が付くと思います。実際にスタッフの会話の中で、となりの会社はどこに行ったとか、○○会社は××ホテルに泊まったとか、いちいち細かく聞こえるように(おそらくわざと)話をしている場合に遭遇します。


「社員旅行」で業務効率が驚くほど改善



 もうお分かりかと思いますが、実は社員旅行は、従業員の自尊心とプライドを充足させる大切なツールで、それにより会社へのロイヤリティを向上させるための結構重要なイベントとなり得るのです。

 実際、私が運営していた会社では長らく社員旅行は行っていませんでしたが、20周年と業績の拡大を記念して、全社員を2班に分けてタイ旅行へ連れて行きました。その事により、従業員のモチベーションが目に見えて変化し、業務効率が向上しました

 私自身これは全く想定していなかった事で、どちらかというと、従業員の苦情処理というか、不満に対するガス抜きの側面からの理解で企画を了承した形でしたので、嬉しい誤算でした。

 長年行われていなかった事が実現した事で、この効果はしばらく続き、非常に生産性の高いスタッフの行動や業務実績を連発したのが、とても印象に残りました。

 さすがに、毎年海外旅行とは行きませんので、国内小旅行に行く、全体でちょっと小洒落た店で宴会をするなど、会社全体の目標をどこまで達成したか、その度合いに連動させて、色々とイベントを実施して行く事は会社の一体感や業務へのモチベーションを上げる一つの方法だと思います。

 日本からは、やや時代錯誤に移るかもしれませんが、実利を考えた福利厚生として、社員旅行や社内イベントを有効活用してみてはいかがですか。(執筆者:武田 康夫)


武田 康夫

武田 康夫
http://www.chinabusiness-headline.com/author/ytakeda/

編集部ライター。中国上海在住。中国で大学を卒業し、中国と関わり始めて、約20年。毎日中国語のみ話す生活環境。現在は現地法人の最高責任者を務めて6年ほどになります。

著書


Facebookページにご参加ください


更新情報やランキング情報、その他facebookページでしか配信されない情報も届きます。下記より「いいね」を押して参加ください。




中国ビジネスヘッドラインの購読にはRSSとtwitterが便利です


中国ビジネスヘッドラインの更新情報はRSSとtwitterでもお届けしています。
フォローして最新情報を見逃さないようにしてください。


 RSSリーダーで購読する   

メルマガ登録