90年代生まれの若者たちの仕事への取り組み方


 先回、1990年代生まれの若者たちのことを、中国では“90後”と呼ぶことを紹介しましたが、今回は“90後”の人たちが、仕事場でどのように権利を主張するのか、ご紹介したいと思います。

 彼らは、近代中国で初めて自分でどんな生活を送るか、どんな人生にするかを選ぶことができるようになった、恵まれた世代です。多くの人たちが、大学を卒業しており、たくさん知識を持っています。しかし、権利を主張する機会を誤用してしまうのも、若さゆえの過ちと言えるでしょう。

 彼らが仕事をする目的は、端的に言うと自分のためです。自分の興味があることを行うため、自分の将来を充実させるため、仕事を選びます。ですから、自分にとって無駄だと思われる仕事や、嫌だと思う作業には参加したがりません。

 彼らは給料の額に応じてどこまで行うことができるかを、自分で勝手に決めてしまいます。自分で、自分がする仕事に限度を設けるのです。そのため、年上の人たちからは、仕事を頑張らない、会社のために努力しないと思われてしまっています。

 中には、契約書通りの給料や手当をもらっているにもかかわらず、仕事量や内容に応じた手当をもらっていないと訴える人たちもいます。ときには、それが法廷に持ち出されることもあります。彼らの訴えは、あくまでも自分で決めた基準以上のことを求められたことから発しています。

 もちろん、その訴えが受け入れられることもありますが、退けられることも少なくありません。


<中国の裁判所 引用元:http://news.ifeng.com>


 では、敗訴した場合、彼らはどうするのでしょうか。もちろん、全員ではありませんが、敗訴したのちも訴えた会社に引き続き雇ってもらうことを考える人たちがいます。彼らにとって、その会社は自己実現のために選んだ会社ですから、引き続き留まりたいのです。

 どんな顔で戻ってくるのか、と先輩方には思われていますが、自分の人生のためにはあまり周りの人の目を気にせず頑張れる世代ですから、戻ってきて今まで通り仕事を行うことができます。彼らは、仕事がしたくないというわけではありません。自分の将来や、生活を充実させるためなら色々がんばるのです。

 しかし、先輩方からすると理解できないため、「“90後”は」という愚痴が絶えず聞かれるのです。(執筆者:大西 秀明)


大西 秀明

大西 秀明
http://www.chinabusiness-headline.com/author/hohnishi/

編集部ライター
ちょっとスパイスの効いた人生をかなえようと、2008年より中国・広東省在住。人間味あふれる中国の人たちとのコミュニケーションを楽しむ日々。中国での業務経験からの情報を交えつつ、今の中国を支える人たちから見る中国世相について、お伝えしていきたいと思います。

著書


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