上海人の閉鎖的気質に私たち外国人はどう対処すべきか



 今回は上海人とその気質について少し話をしたいと思います。

 日本から見ると中国人という、十把一からげに見えると思いますが、現地ではその出身地や民族によって、言語や生活習慣など文化的な側面が大きく異なります。

 上海は日本でもその名のよく知られた大都会ですが、そこに住む人々は、大きく分けて外部から流入してきた外地人上海人に分けられます。

 上海人は主に上海語を話し、外地人はその母語と普通語(日本語の標準語に相当)を話します。上海語を学んだ事がない人間は、同じ中国人であっても、全く理解できませんし、話すことはできません。これだけでも、大変大きな違いですがコミュニティとしても、かなり閉鎖的だと私は感じています。基本的に上海人は上海人が一番で、外地人は大嫌いです。その場に外地人がいればニコニコと話をしますが、いなくなった途端に悪口を並べ立てます

 私自身、一時期上海人と仲良くなり上海人のコミュニティにどっぷり入り込んで生活をした経験があり、その見聞きする光景に大きな驚きを感じました。

 一般的に多くの中国人は身内を大切に結束して、外敵に立ち向かいますが、上海人は上海以外の全ての人間を信用せず、敵とみなしているかのように思えるほどです

 私の友人はよく、「お前は何をしてもお前だ、例え世界中が悪く言ってもお前は俺の兄弟だ」と言います。これは大変な事で、コミュニティの輪に入ってしまうと、白も黒もなく全てを信じる事になってしまいます。そこまで表現して、お互いを認めなければいけないほど上海は辛酸をなめてきている歴史があるのかもしれません。

 さて、こんな人達とビジネスをする現在の上海は、外国人である私にとっては、気の抜けない街だと感じています。先程述べた通り、上海人は基本的に簡単に上海人以外を信じませんから、友好的に見えても友好的でない可能性が大いにあります。その際は、上海人のスタッフを絡ませて行き、上海的な目線で物事をくみ取る必要があります。ただし、同時にそのスタッフが信用できる人間かどうかという問題もつきまといます。

 その対策として取りうる方法は、「上海語を話し、上海人のコミュニティに入り込んで行く」または「運営する組織の上海色を薄めて行く事」のどちらかの方法となります。

 しかし、上海人のコミュニティに入ってゆくことは中国人であってもかなり難しく、私たち外国人としては、運営上の上海色を薄める事が比較的簡単方法となります。外地人を増やして業務上の主たる会話を普通語で行うようにして行くなど、客観的にコントロールできるような素地を作って行くことが大切になります。

 実際に上海人だけで運営していて、会社を乗っ取られたとか、財務がおかしい等といった話をよく耳にします。表面だけを見ていると思わぬ事態に足をすくわれること人なりかねません。日々忙しく時間が流れて、時間に追われるように上海で過ごしている方も少なくないかと思います、皆さんは如何でしょうか。(執筆者:武田 康夫)


武田 康夫

武田 康夫
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編集部ライター。中国上海在住。中国で大学を卒業し、中国と関わり始めて、約20年。毎日中国語のみ話す生活環境。現在は現地法人の最高責任者を務めて6年ほどになります。

著書


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