「一人っ子政策」と中国の出産事情 私の周囲に一人っ子はほとんどいません


 「一人っ子政策」は、世界一の人口を抱える中国が打ち出した有名な人口規制政策です。私も日本にいるころは「なんだか厳しい政策だなあ」と思っていました。今日はそんな中国の出産状況をお伝えしたいと思います。


本当に「一人っ子」?


 中国に行く前は、「「ご兄弟は何人ですか?」とか聞けないんだなあ。」なんて漠然と考えていました。でも実際に来て、だんだん知り合っていくにつれ、どの人との会話にも「兄が」、「姉が」、「3人兄弟で」なんて言葉が普通に出てくるではありませんか…。

 そう、「一人っ子政策」あるにはあるのですが、この広い中国、田舎の方では実際にはなかなか広まっていないのが現状なのでした。違反したら3万元(今のレートなら約60万円)という高額な罰金を払う必要があるにもかかわらず、一人で抑えるというのはなかなか難しいようです

 そして「自分に都合が悪ければルールは無視してOK」、「特に利益にならなければ警察であろうと役所であろうと仕事はぞんざい」的な風土のある中国では(中央政府のある北京近郊は別として)なおさらこうした風潮が強かったのではないかと推測されます(あくまで私見ですが)。とにかく私の周囲、友人たちの中で一人っ子はほとんどいません逆に規制が緩和された最近の方がむしろ一人っ子の傾向が強いように感じます



子供が老後の保障


 なぜ一人っ子では難しいのでしょうか?

 それは「子供が老後の保障」という側面も大きいと思います。少しずつ改善してきているとはいえ、年金などの保障がまだ薄い中国では、老後を子供に頼らざるを得ません。実際「子どもは必ず老後の親を養うものだ」という概念が定着しています。

 そうなると、やはり「保険」として2人もしくは3人は欲しいところです。特にやがては嫁に行ってしまう娘に比べると、働き手にもなり稼ぎ頭にもなってもらえる男の子は特に必要、ということになります。

 これに「家系を保つために男の子が必要」という伝統概念が合わさり、男の子はとても重宝されます。男の子が生まれるまで生み続ける夫婦もいます。

 何はともあれ、「中国はすべてが一人っ子」と思っていた私にとって少し以外ではあったものの、やはり兄弟姉妹と一緒に育つ子どもたちを見ると「この姿が自然で一番いいなあ」と思います。逆に少子化が進む日本の状況が少し心配になる今日この頃です。(執筆者:高山 翔)


高山 翔

高山 翔
http://www.chinabusiness-headline.com/author/stakayama/

中国ビジネスヘッドライン 編集部ライター
日本から中国大陸へ渡り、現在福建省福州市郊外(バスで2時間)の田舎住まい。都市部での日本語教師を経て、あまりにも愛すべき中国の田舎に魅了され、中国の田舎の魅力をPRするライターを目指す。

著書
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