中華圏で絶対にやってはいけないこと お祭りの「はっぴ」を着てセールスプロモーション


 まず、写真をご覧ください。これは海外の展示会に出展した日本企業がプロモーションを行っている様子を写したスナップです。



 地域物産のセールスキャンペーン、「祭り法被」(まつりはっぴ)で華やかさを演出して、日本製品をPRしようと活動をしている場面です。日本国内で行うイベントであればよく見かける風景ですが…。

 実は、中華圏では絶対にやってはいけないこと…。もし、台湾や中国の展示会で揃いの祭り法被姿の日本人を見かけたとしたら、台湾人や中国人はそれを遠巻きに不思議そうに見たり、眉をひそめたり、中には避けて通る人もいるかもしれません。

 法被の背中にある「祭」という漢字は、「弔い」を意味し、中華圏では縁起が悪い言葉なのです。華やかな雰囲気を演出するどころか、まったくの逆効果。自らイメージダウンを演出していることになります。「知らない」ということは実に恐いことです。関係者の方々は誰も気づかずにアドバイスをする人がいなかったのでしょうか。

 海外では「あたりまえ」だと思っていることが、実は「あたりまえ」ではないことがたくさんあります。日本人が良かれと思ってやっていることがその逆だったりすることがあるのです。知ってさえいれば起こさないミスですが、知らないが故に起こしてしまうというコミュニケーションギャップも意外に多いのです。このケースもそういう事例のひとつと言えるでしょう。

 日本の自治体や業界団体が観光フェアや地域物産展など海外の展示会でやってしまいがちなミスです。もし、この原稿を読んだ方で心当たりのある方がいらっしゃったら、ぜひ関係者の方に教えてあげてください。中華圏でプロモーション活動を行うとき、「祭り法被」にはご注意ください。(執筆者:吉村 章)


吉村 章

吉村 章
http://www.ippc.biz/default.aspx

ASIA-NET 代表
Taipei Computer Association(TCA) 東京事務所 駐日代表
NPO法人アジアITビジネス研究会 理事
独立行政法人中小企業基盤整備機構 国際化支援アドバイザー

◆アジアに進出する日本企業を支援するため現地視察やビジネスマッチング、技術アライアンスのサポートなどが主たる業務。1987年~1996年の台北駐在後、2001年からは本格的に中国に進出する日本企業の支援に取り組む。◆中国・台湾をはじめ現場でのヒアリングは延べ400社。徹底的に現場を回ることにこだわり、具体的な中国進出の事例やアライアンス事例から中小企業にとっての中国ビジネスの課題を考える。◆2003年からは自身の海外進出の経験やノウハウを体系化した『アジアビジネススキルアップ研修』を実施。異文化理解を基本としたDo‘s&Dont’sプログラム(海外進出の際の禁止事項、禁止フレーズ、注意フレーズなど)や参加体験型の研修内容には定評がある。http://www.asia-net.biz/20-0.pdf ◆2012年からは現地視察の注意点、展示会出展のノウハウ、自己紹介のテクニックや通訳を使いこなすテクニックなどをプログラムに取り入れた『海外市場開拓セミナー<実践講座>』を提供。各地の商工会議所や地方銀行などで採用されている。http://www.asia-net.biz/20-0.pdf ◆著書に「中国人とうまくつきあう実践テクニック」、「中国人との実践交渉術」(総合法令出版)、「知識ゼロからの中国ビジネス入門」幻冬舎、他。

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