バンコク封鎖作戦指導者との緊急独占会見レポート


筆者と反政府指導者氏



世界200万の中国ヘッドライン愛読者の皆様、今回は我輩の古巣「タイランド」から緊急レポートをお届けいたします。

先に我輩ドラゴンならこと楢崎宣夫とタイランドのかかわりについて簡単に説明しておきましょう。実はかれこれ25年も前のことだが、タイに食品会社立ち上げのため駐在を経験。当時まだハシリであった企業研修生を組合によらない自社方式を活用して延べ120名の研修生を日本の会社に送り出すことになったのだった。

今回そんな会社関係者のOB会に参加のため7年ぶりのタイ旅行となった次第である。このタイ側OBが奇しくも、反政府チームの実質的スポークスマンとしていまや八面六臂の大活躍中の氏とクラスメートということで「独占会見」が成り立ったという次第。
 
≪封鎖線区画内でも、この画像よりカゲキなクラブも平気で営業中である≫
そのインタビュー内容を紹介する前に三点ほど先に触れておきたいことがある。

まず首都バンコクの状況である。現在主要道路は反政府グループによって封鎖されている。したがって交通は各所で寸断され、観光客のもっている市内地図は役に立たない。しかし治安は安定している。日本で報道されたような流血騒動は、すくなくともわれわれの前にでは起こらなかった。「封鎖された道路」は反政府支援者によって「巨大なフリーマーケット」化されている。

いうなれば「お祭り状態」なのだ。有名な繁華街では昼間はBKK市民がてんでにショッピングを楽しんでいる。観光客がショッピングや「あやしげなサービス」を楽しんでいる。夜になれば「反政府グループ」の主導者たちが現れてラウドスピーカーや電光掲示板をフル活用してそれぞれの主張をがなりたて、合間合間に有名どころの歌手やダンサーがパフォーマンスを披露している。

フリーマーケットを設営してヒトを呼び込んでいる。



 
≪バンコクの夜は「宵のうち」なら極めて安全≫
次に今回の騒動の背景である。現在タイの首相はインラック女史。去年洪水騒ぎの際、時に涙を浮かべながらも懸命に対策を立てる姿が日本でもたびたび報道されたのでご記憶の方も多いだろう。この美人宰相のお兄さんがタクシン氏。かって「超やり手の首相」であったがいまは横領容疑「国外逃亡中」である。

そしてこの兄の「元首相」のために妹である現首相が「赦免と復権」のための法案を国会に提出したことからこの騒動が勃発。そして反政府グループを率いる男が元の副首相。支援者にはなぜか経済界の大物や軍人・役人または寺院関係者(はやい話が坊主)が付いている、といわれる。

方や政府側には人口稠密地帯であるタイ北部の、主要経済を支える零細稲作農家が支援している模様。→人口の多い分選挙には有利。「反政府側が選挙ボイコットに走った理由」がここにある。そして第三点目、われわれ日本人はこの問題から「何を学べるのか?」この点は最後のまとめにまわすことにしたい。

 

ではハナシを元に戻そう。画像が反政府グループ側スポークスマンのCHALERMCHAI YODMALAI氏である。大学で教鞭をとる傍ら「国王の友」という新聞社の主宰者でもある。今回の「活動」ではしばしばTVにも登場してグループの顔として政府側・警察側と交渉にあたっている。そんな多忙ななか約束時間に四十分ほど遅れて封鎖現場近くのスタバックに現れた。

以下は英語での会話になる、ということを先にお断りしておく。

ドラゴン「アイヤ、にいはおにいはお。アナタ忙しいヤロ? 来てくれてアリガトな。謝謝」→我輩の英語は、日本語に置き換えるとこのレベルなのだ。

ドラゴン「あなたのチームの主張、一回聞かせるヨロシ」こんな我輩のリクエストを受けて

彼の語りだした言葉は以下の通り。

「米価が不正に揚げられようとしている。われわれはこんな横暴を見逃せないのだ」

彼の米価バナシはインタビュー全体時間の六割にも及んだ。ということは、米価が今回の騒動の原因だったのか? とにかくハナシの全体像を追っていこう。

ドラゴン「アナタな、世界はタイをシンパイするよ。日本のTVはタイ国は治安悪い報道した。それ聞いたの観光客はヨソ逃げる。結局タイは大損するよ。道路封鎖早くやめるヨロシ」

「われわれはサポーター(道路封鎖に参加している市民)に無料の食事や水を供給するのに手がいっぱいだった。残念ながらそこまで手も気持ちも付いて行ってなかった。分かった。外国人の、しかも一般市民がくれた提案なので十分尊重したい。まずは手始めにバンコクの日本人コミュニテイ雑誌などに主張を伝えていきたい」

彼は続けて「世界中の皆さんにまことに申し訳ない。しかしこれがタイの現状なのだ。昨日もイギリスの特派員のインタビューを受けた。彼はとても有名なNC(ニュースキャスター)なのだが、貴兄と同様、選挙をボイコットしたことに批判をしていた。しかし、選挙があるから民主的なのか?選挙だけを言うなら中国だって旧ソ連だって選挙はあったのだ。中国が民主的か?旧ソ連が民主的だったか?」

はっきり言って、反政府グループの主張は「門外漢」にはさっぱり分からないものだった。米価が今回の事件の真の原因か? 真の民主主義が選挙ボイコットによって形成されていくのか?

「集会参加者へ無料の食事を配布している、これらは自主的なカンパによって運営されている」と説明があったけれど、街頭に動員された移動型大型スクリーンや中継機器類まで「民衆のドネーション」でまかなわれているとは、ちょっと苦しい説明と感じずにはいられない。本当は相当巨額の運動資金がどこからか流れてきているのだろうが核心部分はどうにもみえてこないのだ。

全体としてなにか「平和のため戦争する」というロジックに似てさっぱりわけがわからんよ。というのがドラゴンならの本音である。しかし、日本の国内事情に目を向けたとき同様に部外者にはさっぱりわからん選挙がこのたび東京で実施された。もしかして大阪でも実施されそうな気配である。

結局、タイでも日本でもきわめてアジア的な土壌の中で「いかに民主的なフリができるか?」というレベルで政治《本音》が繰り広げられていることを改めて認識させられた。今回の騒動から日本のわれわれが学べる教訓がひとつあった。「ヒトのフリ見て我がフリ直せ」これである。(執筆者:楢崎 宣夫)


楢崎 宣夫

楢崎 宣夫
http://chinpunkanpun-school.com/

売上三割増をめざす中国語研究会 代表
1957年大阪生まれ。
1980年 東京農業大学農学部卒。同時に大阪の食品メーカー就職。

1988年工場勤務を経て海外事業(中国原料開発・タイランド工場建設)に参画。同時に業務外で中国残留婦人帰国を実現する市民の会に参加。
1990年中国人帰国者の就業・生活支援を通じて中国語をブラッシュ・アップ。

1995年 阪神大震災を機に社内プロジェクト高齢者食材チームを立ち上げる。

2004年 中国山東省新会社設立プロジェクトに志願して山東省石島に進出。JUSCO YOKADOなどで試食販売を自ら実施。営業活動を展開。中国でモノを実際に売った数少ない日本人と自負。販売中「日本語うまいヒトがいる」と多数の日本人観光客から賞賛を浴びた(?)

2010年 家族の介護のため帰国。

2011年 大阪で、売上三割増を目指す中国語研究会・中国語講座「チンプンカンプン」を開講。
インバウンド取り込みをはかる商店主やショップ店員にゼロからスタートする中国語を指導する。中国語は三カ月で仮免許まで到達できます。あなたもお気軽にご参加ください。http://www.chinpunkanpun-uriage3wariup.jp/
趣味 語学(英語・中国語・タイ語・韓国語) 弓道二段
座右の銘 「人生は足りないものが問題ではない。あるものをどう活用するかが問題なのだ」A アドラー
 「情報が流れれば人が動く。人が動けばモノが売れる」 P/F ドラッカー
 「ケンカ買います。人生一度きり」

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