中国偽札見分け方講座 紙幣を壁にこすりつけろ!


中国現場コラムvol. 129 中国の偽札と見分けるのも自己責任

  中国では偽札(100人民元札)が大量に出回っていると言われています。実際、銀行のATMだからと言って油断は出来ないようです。周りの中国人を見ても、ATMでも銀行窓口でも時間がかかるのを気にせず、一枚一枚偽札が混じっていないかどうかを確認する姿を多く見かけます。偽札であろうと、その場で指摘しないことには、交換はしてはもらえないからです。

  今回は、筆者が中国で経験した中国人の偽札に対する用心の仕方、および友人が出会った夜行列車内で行われた車掌による偽札の見分け方講座について3回に分けて紹介します。


1.信じるものはだまされる!


  近距離のタクシー乗車の際、100人民元札を出すと、北京など華北、東北部では露骨に舌打ちをされることが多くあります。それでもやむなく出すと、夜などはわざわざ車内のライトをつけ、光にかざしながらじっくりと本物の100人民元札か否かを確認されます。

  慣れないと失礼な対応をされたと思うかも知れませんが、中国では当然の対応であり、誰も気にしません。なぜなら、タクシー運転手からすれば、いったん偽札をつかまされてしまうと本物の札には交換してもらえないため、それこそ隙があれば偽札を使うべく、ババ抜きを始めざるを得ないからです。

  銀行のATMや窓口で渡される100人民元札でも、偽札が混じっていないかどうかを調べるのは、最終的に偽札をつかまされた人が損をすることになるため、自己責任の精神が徹底しているからのようです。それこそ、「信じるものはだまされる!」という気構えを中国人は持っていると感じる経験を多くします。

  筆者が北京で語学研修をしていた際、北京人である語学講師が偽札か否かの見極め方を紹介してくれたことがあります。

北京人講師:「100人民元が偽札か本物かを見極める方法を知っている?」

筆者:「透かしを見たり、触り心地を確かめたりとか?」

  「こうやるのだよ」というと、筆者から借りた100人民元を突然教室の壁にこすり始めたのでした。白い壁に100人民元札の赤い痕が付きました。

北京人講師:「本物は壁に赤いあとが付くけど、偽物は付かないよ

続く


奥北 秀嗣

奥北 秀嗣

公認内部監査人
1996年早稲田大学教育学部教育学科社会教育学専攻卒業、2001年早稲田大学大学院法学研究科民事法学専攻修了(法学修士)。2009年中国北京にある中国政法大学大学院に留学し民商法を研究すると同時に、中国現地各有名弁護士事務所にて中国法務・労務を中心とした実務研修を行う。
【著書】
◾︎『中国のビジネス実務 人事労務の現場ワザ Q&A100』(共著、第一法規、2010年)
◾︎『中国のビジネス実務 債権管理・保全・回収 Q&A100』(共著、第一法規、2010年)他。
【論文】
◾︎「中国で債権回収に手こずる~現場からみた注意点(合弁、独資別)~」(中央経済社『ビジネス法務 2011年10月号』)
◾︎「中国ビジネス 現場で役立つ実務Q&A」(第一法規『会社法務A2Z』2012年1月号より連載中)
◾︎「中国から”上手”に撤退する方法」(中央経済社『ビジネス法務 2013年6月号』)
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著書


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