「東南アジアの旺盛な消費需要を吸収する」を検証する


中国デジタルアーカイブス VER2-36

  ここ数年、このキャッチコピーが盛んにうたわれ、中小の小売業のために行政各機関でセミナーが行われた。(政治情勢が緊迫するまでは対象国は中国が多かったが、それ以降は、東南アジアに微妙にずれている)ひとつの背景として、日本国内ではものあまりと言われ需給ギャップが20兆あると騒がれたことに対する政府の対策であった。

  昨年度には中小企業の海外進出が円滑に行くように、現地法人への融資が政府系金融機関から出来るように法律改正が成された。

  では、その結果はどうだったのだろう?

  若手経営者のサービス業者が、善戦した以外には実際に行こうという中小事業者が出なかったというのが実際のところである。多くの事業者は行政のセミナーを聞きに行き、海外進出リスクと自社の人材・資金を両天秤にかけて、リスクを侵すことはなかった。

  その結果、東南アジア全体で、物販では韓国勢の独擅場となってしまい、もう今から行っても遅いという地域(国)が数多くある。

  流通業の強みであり、最大の弱みは国内の顧客がいるので「明日から売上がゼロにならない」ところである。2,000年前後に多くの中小製造業が中国進出した。それは、仕事を貰っている系列の企業に行くのか行かないのかの選択を迫られたのである。要するにALL OR NOTHINGの選択となったのである。

  小売業にとって、明日から売上はゼロにならないと言うのは、安心材料ではある。しかし、思い切った行動を取れないという面では最も恐ろしい状況であると危機感も感じた方が良い。


西河 豊

西河 豊
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/wazxx/index.htm

対中国進出研究所 代表者
1983年 大阪外国語大学 中国語学部卒業、中小企業診断士、社会保険労務士、行政書士
金融機関勤務の後、2000年に独立開業 対中国進出研究所 所長
中国に進出への小売サポート業務を中心に企業戦略をアドバイスする。

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著書


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