韓国LG携帯電話が中国市場から撤退へ 明暗分けた「敗因」とは


LG携帯電話


  中国メディアの報道によると、韓国LG携帯電話は中国市場から撤退する見通しだ。去年からLG携帯電話が中国市場での業績が下落し続け、マスコミと業界関係者にもLG携帯電話の撤退を推測されていた。

  LG携帯電話は、第2四半期の全世界の販売実績は1210万台、市場シェア5.3%で、サムスンとアップルに次ぎ3位となった。

  しかし、中国市場において、LG携帯電話はライバルに負け続けている。去年10月から、LG携帯電話が中国にある26ヶ所事務所のスタッフに対してリストラを始めた。リストラ対象は主に管理職とセールスマンだった。

  なぜ、同じ韓国製携帯メーカーだが、サムスンが中国で成功を収めたが、LG携帯が敗退の現実に直面しないといけないのか。その理由はやはりLG携帯電話の中国市場戦略の失敗にある


大ヒットの成功体験が好機を逃す原因に


  実は、LG携帯電話が中国での事業が順風満帆な時期もあった。特に女性ユーザー向けの「チョコレート」シリーズの携帯電話は中国で大ヒットした。だが、その成功がLG携帯電話のスマートフォン携帯電話への移行を遅らせてしまった。2010年、スマートフォンが中国で爆発に流行していた際、LG携帯電話がその流れに乗れずに絶好の発展チャンスを逃した。

  ちなみに、LG携帯電話がスマートフォンを開発した際、Microsoftと提携してMicrosoft OSを選んだが、中国ではすでにAndroid OSが標準仕様になっていた。LG携帯電話がAndroid OSを搭載したスマートフォンをリリースした際、すでにライバルの製品に半年も遅れたという。

  現在、中国のスマートフォン市場での競争が非常に激しい。ハイエンド携帯電話市場でアップルとサムスンが牛耳を執っているのはいうまでもなく、中国国産のスマートフォンメーカーもLG携帯電話にとって強いライバルのはずだ。今年第2四半期に、中国現地メーカーのZTEとHuaweiの市場シェアは5.0%と4.8%である。LG携帯電話のシェアは5.3%でわずかリードしているが苦戦の連続だと予測できる。

  一方、ローエンド携帯電話市場では、レノボ、Xiaomi、魅族などの新興メーカーも価格を武器に市場のシェアを奪い続ける。LG携帯電話にとって、価格戦争は勝ち目のない戦いである。

  LG携帯電話が中国市場での捲土重来はやはり難しいだろうか。中国市場からの撤退も現実になってくるか、ますます注目されるだろう。


林 剛

林 剛
http://jp-vision.jp/

株式会社ジェーピービジョン 代表取締役
中国出身。来日12年。宮崎産業経営大学を卒業後、建設会社、商社を経て、2011年に株式会社ジェーピービジョンを設立、代表取締役就任。現在日本の中小企業に向けて中国調達・中国進出事業をサポートさせて頂いております。日本のことを積極的に中国に発信、中国のことを正しく日本に伝えることが自分の使命だと思います。 

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