激変中の中国検索エンジン最新事情 「360捜索」急拡大の理由


  初めまして、中国北京でインターネット広告代理店をやっている華僑社 西田と申します。この度中国ビジネスヘッドラインにて 執筆させていただくこととなりました。どうぞよろしくお願いいたします。

  まず始めに、我々が行っているビジネスについて簡単にご紹介させていただくと「在日本企業向けの中国でのインターネット進出支援・プロモーション支援」というサービスを提供しています。

  日本企業が中国への進出やテストマーケティングをする際にインターネットプロモーションから始める企業が増えてきておりますが、 中国の知見が十分ではないため、3ヶ年計画の立案や各フェーズのプランニング・実施・運営など全般的にご支援させていただいております 。

  中国ビジネスは何事も許認可制のため外資企業ができないビジネス(WEBメディア、ネット商取引等)や規制業界が多々あり、また日本企業は許認可をくぐり抜ける際にあらゆるスキームで中国進出しているため、「ビジネス進出が難しい」「広告出稿拒否された」などの問題が発生しやすく、それらを各種手法や保有する中国内資免許で解決させていただくご支援も多いです。

  中国ビジネスヘッドラインの寄稿では,中国インターネット事情や現場で得た事例・ノウハウなど「深く切り込んで」ご紹介できればと考えております。

  第一回は意外 と正しく知られていない「中国検索エンジン最新事情」をご紹介します。

大激変している中国検索エンジン市場

  
  中国プロモーションは、口コミやアフィリエイトなど色々とありますが、成果が確実に出るのが検索エンジン対策、特にリスティング広告です。

  「中国検索エンジン事情」と聞いて今更感があるかも知れませんが、実は中国検索エンジン市場では昨年夏から面白いことが起こっています

  ちょうど2013年上期も過ぎましたので、まずは2012年上期と2013年上期(いずれも6月末)の中国検索エンジン市場シェア(※)を並べてみてみましょう。
※検索クエリー総量のシェアです。


《2012年上期 中国検索エンジン市場シェア》



《2013年上期 中国検索エンジン市場シェア》


  どうでしょう?

  市場の成熟している検索エンジン市場であるのに、1年で状況が大きく変わっていますよね?(円グラフの色分けが2012年と2013年で一致しておらずすみません。ご注意ください)

  今度は折れ線グラフで1年の動きを見てみましょう。



  非常に分かりやすくなりました。

  これらのグラフから
「360捜索(サンリューリン検索)」という検索エンジンが2012年8月から急速にシェアを伸ばし、現在16.6%で中国検索エンジン市場No.2になっている。

「百度(Baidu:バイドゥ)」は中国検索エンジン市場シェアで80%以上の圧倒的No.1だったが、2/3までシェア減少している。
  ということが分かるでしょう。(捜狗(Sogou)、捜捜(Soso)がじわじわシェアを上げ、Google香港が下降している点も重要ですが今回割愛します。)

  中国検索エンジン市場、大激変です。おのずと中国プロモーションでも「360捜索」の存在感が増してきています


「360捜索」がシェアを急拡大できた理由


  では、なぜ360捜索(サンリューリン検索)が中国検索エンジン市場シェアを急速に拡大して来たのでしょうか?

  360捜索(サンリューリン検索)は、サービススタートが2012年8月ですので、初登場後から一気にシェアを獲得していますが、シェア獲得した背景として、運営会社「奇虎360(360.cn)」が提供しているセキュリティブラウザ「360安全閲覧器」の存在があります。

  360捜索(サンリューリン検索)がリリースされた2012年8月の中国ブラウザシェアを見てみると、この様になっています。



  360捜索が一気にシェアを拡大できた要因は、この中国No1シェアブラウザ 「360安全閲覧器」へバンドル(付属・配布)したためです。 セキュリティ意識の高い中国では、オフィスでのPC利用ユーザーの多くが「360捜索(サンリューリン検索)」を利用していたため、一気に360捜索が普及しました

  「成熟市場でシェアを獲得するために、No1シェアを持っている他市場から殴り込みをかける」、素晴らしい戦略ですね。

  それでは次回もどうぞよろしくお願いいたします。
  ※内容についてのご質問や取り上げて欲しい話題などあれば、ぜひお気軽にご連絡ください。


西田 京平

西田 京平
http://hq-inc.jp/

華僑広告伝播(北京)有限公司 代表
2000年東京工業大学院機械工学科卒業後、ライブドアにてプログラマ/PM/プロデューサー/営業等に従事した後、2005年ライブドアチャイナ(大連)に出向。2007年オプト中国子会社、北京欧芙特信息科技有限公司(北京オプト)にて董事総経理。2011年、華僑社を設立。
■中国・アジアでのROI(費用対効果)追求型のインターネット広告代理およびメディア進出サービスを提供。外資企業が中国で直面するインターネット上の様々な困難な問題を各種手法や保有する中国内資免許を活用し解決。博報堂DYメディアパートナーズ社と日本旅遊網(http://travel-japan.cn/)を運営<中国内資免許の活用事例>。
ブログ:中国ネット広告最新情報/華僑社西田の中国ブログ

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