中国人女性から熱烈反響!乗馬ビジネスの可能性を感じた


  16歳の頃、中国のシベリアと言われる黒竜江省の荒原に強制移住(中国では「下放」と言う)させられ、5年近くも野良仕事をしてきた私だから、もちろん、馬に乗ったことがある。しかし、あれは馬に乗るというよりも馬とじゃれ合うだけだったと表現した方が正確だ。

  湿原だった「下放」先では、馬車が貴重な交通手段だ。馬車を曳く馬はみんな大事にされているので、もちろん、勝手に乗って遊んではいけない。しかし、生まれてきた小馬はお母さんの馬にくっついて一緒に田畑に来る。野良仕事の休憩時間になると、まだ遊び盛りの十代であった私たちはこの小馬を追っかけては乗る。乗っては落ちる。それでも再び追っかける。このように馬と肌で触れ合ったものだった。

  2007年、NHKのスペシャル番組「激流中国・上海から先生がやってきた~貧困の村で~」を取材したとき、雲南省の山間地帯を歩き回った。その中で、時々馬に乗って移動したことがあった。しかしあれは、たしかに体は馬の背中に乗っているが、馬の引き綱は地元の飼い主の手に握られており、私の意思と指図で馬が動いているものではなかった。

  馬に乗った爽快感はまったくなく、鞍との摩擦でお尻の皮膚は血が出るほど痛められ、数日間も椅子に座れなくなってしまうほどの痛い思いだけが残っている。

  6月中旬、仕事の下見で山梨県小淵沢を訪問したとき、乗馬クラブで初めて馬に乗った。その時、初めて乗馬という行為の楽しさを実感した。私の意思と指図で馬が快走したり、軽く走ったりしてくれた。もちろん、引き馬というような乗り方ではなかった。乗馬の爽快感も満喫した。1時間の乗馬時間があっという間に過ぎてしまった。可能ならば、林間の小道をも馬に乗って走ってみたかったと思うほど楽しい思い出を胸に東京に戻った。

  乗馬するときの写真2枚を深く考えもせずにfacebookにアップしたら、すごい反響があった。ちょうどその数日後に、私が主催する食事会があった。日本に住む中国人女性たちから「莫さん、これから乗馬できる会合企画を考えてよ」と猛烈な注文が来た

  その意外かつ猛烈な反響に私はすこし戸惑ってしまった。まったく予想外の反響だったからだ。


<実際にfacebookにアップした写真>


  2ヶ月前に、私は中国ビジネスヘッドラインのコラムに「もはやニッチ市場と軽視できない!80万人の『在日中国人市場』」と書いた。今回の女性陣からの猛烈な反響に驚きながら、非常に嬉しく思っている。80万人もの在日中国人市場を疎かにしてはいけないという私の見方はまんざら的外れなものではないと証明されたからだ。

  公平に言うと、乗馬企画に対して、男性諸君も色よい反応を見せている。しかし、やはり女性のその反応の方はもっとパワフルなものだった。このようにすっかりと圧倒された私は今や関係業者と交渉しながら、その乗馬企画を練り始めたところだ。


莫 邦富

莫 邦富
http://www.mo-office.jp/

作家・ジャーナリスト。1953年、上海市生まれ。上海外国語大学日本語学科卒。同大学講師を経て、85年に来日。95年に莫邦富事務所を設立。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続けている。また、「新華僑」や「蛇頭」といった新語を日本に定着させたことでも知られる。
日本企業の中国進出、中国向け商品のネーミング開発、日中地方自治体や企業に対するコンサルタントも積極的に進めている。博報堂スーパバイザ。SMBCコンサルティング顧問。安徽省観光大使。山梨県観光懇話会委員。石川県中国インバウンド研究会顧問。ニューコン株式会社(IT企業)社外取締役。大妻女子大学特任教授など。

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