中国版LINE「微信(ウェイシン)」、企業の活用事例と始め方




  中国版LINEと呼ばれる「微信(ウェイシン)」が企業活用に注目を集めています。中国を中心に、タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシアでも数百万人単位のユーザーを抱えています。

  今日は日本や企業自治体がどう活用するかご紹介します。

LINEとの違い


  LINEとの違いは、OPENであるということです。基本的にスタンプや企業アカウント開設など、漫画アプリなど系列アプリがないことを除き、LINEで出来ることはほぼ出来ます。
1, 近くの人やある国地域の人と、位置情報を使って繋がれるという点です。
2, LINEでは今ひとつ盛り上がっていないですが、ウェイシン内のミニSNSが人気で、Facebookのように皆”いいね!”しています。
3, トランシーバー機能やビデオ通話、グループチャット機能を活用している


ウェイシンが5億人以上に使われている理由


  無料で使えて使いやすく便利だからです。
1, コミュニケーションにお金がかからない。ウェイシンの課金化を検討しています。
2, スタンプやトランシーバー機能を使って楽しい会話ができます。
3, 企業アカウントからクーポンや会員カード、バーゲンセール情報が自動で届きます。しかもうるさく感じません。


ウェイシンの企業活用事例


  企業アカウントは
1, 自動会話システムでの商品宣伝 
2, 1日1回の情報発信 
3, クーポンやバーゲン情報の提供
  を使い、消費者のブランド認知、FAQ、ファン化、販売促進を行なっています。LINEスタイルですが、多数と同時にあたかも一対一のようにコミュニケーションが出来るシステムがあるのです。

  主な業種のウェイシンの活用方法・実績は以下の通りです。
・小さな商店:ファーストフードや地元コンビニ等、位置情報を使って近くにいる顧客に商品・セール情報を届けている
・百貨店:店内にいる消費者にお得情報の発信、クーポンやバーゲン情報の発信、商圏や地下鉄路線での見えない看板設置で誘客
・自動車メーカー:GEEP社などが自動応答での適した車の問合せ受付、営業
・自治体:浙江省など観光地が、毎日美しい写真を現場から公開、位置情報で近くの観光名所やお店に誘導
・航空会社:エアアジアなど、毎日変わる中からお得航空券の価格表配信、チェックイン・座席指定
・ECサイト:おすすめ商品とお得バウチャー配信、ECサイトへのリンク
・ファッションブランド:最新ファッション情報配信、有名人ウェイシンアカウントとの連動・ウェイシンブロガーを使ったステルスマーケティングでブランディング
・雑誌テレビ:よりパーソナルな情報発信でブランディング、新たな読者獲得の入口としてウェイシンを活用。ウェイシンは動画も配信できる。


企業における”ウェイシン”の始め方


  アカウントは無料で開設ができます。(詳細は下記に紹介)

(1) まずは自社の方針に沿って誰に・何を・どう伝えて・いつ・どうなって欲しいのかを決めましょう。
  (例:コンビニなら商圏500m以内の人に、常にセールをやっていることを・位置情報で伝え・6ヶ月後には・500m圏内で一番最初に来てもらえるコンビニを目指す 等)

(2) 中国語ができ、SNS運営経験のあるコミュニケーションに長けたスタッフを用意しましょう。ウェイシンは貴社対大多数中国人のチャットです。

(3) 自社の紹介・自動応答の会話設定を登録。

(4) 5つほど自社紹介を兼ねてつぶやきましょう。

(5) フォロワーを増やすため、自社ホームページやWeibo(微博)で告知しましょう。看板やチラシでのQRコード掲載も有効です。また、ウェイシンまとめサイトにも登録しましょう。

(6) 近くの人やフォローしてくれた人とユニークな会話を展開してみましょう。ダイレクトになぜフォローしてくれたかや、どんな情報が欲しいかなど聞いても良いでしょう。

(7) パーソナルな会話や大多数への一斉発信、そしてクーポンやキャンペーンを通じて、ブランディング→販売促進へつなげましょう。もちろん、Weibo(微博)やリアルイベントとの連動がより効果的です。


ウェイシンの登録の方法




  登録は無料です。

  ・ウェイシン(英語名:WeChat)はここからダウンロードできます。(日本語)
    http://www.wechat.com/ja/

  ・また、ウェイシン(微信)の企業アカウントの登録画面はこちらです(中国語)
    https://mp.weixin.qq.com/cgi-bin/loginpage?t=wxm2-login&lang=zh_CN

  ・登録方法については、下記「WeChat(微信)の企業アカウント登録方法」をご参考にされてください。(日本語)
    http://www.chinabusiness-headline.com/2013/01/32082/

  中国版LINEのウェイシンの企業活用の秘訣は、いかにユニークで飽きさせないコミュニケーションをし続けられるかです。もっともウェイシンで怖いのは、購読をOFFにされること。流行に乗るよりも、自社しか出せない情報とコミュニケーション方法をデザインすることが、直接の販売と誘客に繋がるでしょう。


高橋 学

高橋 学
http://asiaclick.jp

株式会社アジアクリック・一般社団法人 中小企業WEB活用研究会・ウェイボー研究所 代表、東京商工会議所 国際展開アドバイザー。
東北仙台出身、㈱リクルートにて結婚情報誌「ゼクシィ」旅行情報誌「じゃらん」の創刊に携わった後、語学学校ベルリッツグループELSのマーケティングマネジャーを経て単身世界一周、中国が最もビジネスチャンスに恵まれていると確信し中国河北省に移住、新宿を東京の拠点とし日中を往来。得意の中国語力を活かし「微博(weibo・ウェイボー)・WeChat(微信)ビジネスページ立ち上げ・運用代行サービス」をはじめ、自治体・日本企業へ中国WEBアドバイスを行っている。
Twitter: mana0220
Facebook: http://www.facebook.com/gaku.takahashi

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