データで見る天猫・タオバオ 日本が狙うべきはメンズ化粧品である理由


  上海TU久能です。恒例の(?)天猫・タオバオの商品カテゴリ別データ研究シリーズ。前回は化粧品の代表ということでクレンジングを取り上げましたが、今回はちょっと変化球でメンズ化粧品の分野をご紹介したいと思います。

  メンズ化粧品は、中国でも成長の著しい分野です。あまりイメージが湧かないかもしれませんが、中国の男性、特に都市部に住む若い男性もかなり顔やお肌のケアに気を使うようになっています。今回のデータを通じて、その姿が少しでも伝わればよいと思います。


メンズケア用品は月4,300万元の市場!成長率は185%


  前回も同じ表を載せましたが、まずは化粧品マーケット全体を俯瞰してみましょう。全体で15億元の市場で、メンズケア用品は2.8%の4,300万元を占めています。(為替の変動が激しいので、日本円換算はやめ、今回から人民元表記としました)

  このデータは2013年4月ですが、前年同期の2012年4月を見るとメンズケア用品は約2,300万元でした。1年間で185%の成長になります。ちなみに化粧品マーケット全体は前年同期が8.7億元なので174%の成長。メンズケア用品は市場全体を上回る成長を見せていることになります。




※データは2013年4月の一ヶ月間。Tmall天猫・タオバオの過去の販売データ(公開データ)を弊社独自のツールや市販のツールで抽出し、加工・編集したものです


トップブランドは杰威尔(JVR)!なんと34%のシェア!!


  次にブランドランキングを見てみましょう。すぐに目に付くのがトップの「杰威尔(JVR)」というブランドですね。このブランド、なんとメンズケア用品の中で34%ものシェアを占めています。




  杰威尔(JVR)のショップの様子を見てみましょう。



↑トップページです。若者向けな感じですね。




↑これは洗顔フォームのバナーです。ニキビ予防効果をうたっていますね。


  中国語で「戦闘」は「战斗」と書きます。読みはzhan dou です。そして、ニキビは「痘」といい、読みはdou 。このバナーでは、「战斗」をもじって「战痘」とし、「ニキビと戦う」という意味をもたせています。うまいコピーですね。



↑これは杰威尔(JVR)の売れ筋ランキングです。全体的にニキビ予防の商品が売れているようです。
前回の記事で見たように、セット商品が上位を占めているのも特徴的。



杰威尔はたった1年半でシェア34%に至ったチャイニーズドリーム


  メンズケア用品で34%と圧倒的なシェアを占める杰威尔(JVR)ですが、驚きなのがTmall天猫に登場してまだ1年半に過ぎない新興ブランドであること。売上記録にはじめて名前が出るのが、2011年の11月です。

  しかもその月の売上はたったの20万元ほど。当時のアイテム数は10個くらいだったようです。それがぐんぐんと売上を積み重ね、半年後の2012年5月には120万元の月商。そして先月、2013年4月は上で見たように1,400万元です。それにつれてアイテム数も増えていって、現在は50個ほど。

  少ないアイテムでブランドを立ち上げ、Tmall天猫での売り方に最適化しながら徐々に商品ラインを増やし、No.1ブランドに上り詰めていった様子が見て取れます。まさにチャイニーズドリームと言えるのではないでしょうか。


  いかがだったでしょうか?

  中国のメンズケア用品市場はまだまだ未成熟で、杰威尔(JVR)のような新興ブランドがやり方次第で天下を取れてしまうようなマーケットのようです。化粧品というとどうしても女性用に目が向いてしまいますが、そちらは激戦区。荒らされていない市場で第二の杰威尔(JVR)を狙ってみるのも面白いのではないでしょうか。


久能 克也

久能 克也
http://taobaomall-tubc.com/

上海TU(上海斉優商務諮詢有限公司) パートナー
神奈川県横浜市出身  東京外国語大学卒 上海在住暦7年
中国ECで「実証済み」のノウハウを日本企業に提供することがミッション。現在までに100社近くの日本企業のTmall天猫・タオバオ出店をサポートし、2012年末までに累計4.8億円の日本商品を中国で販売。2013年は2億円以上を販売する計画である。中堅・中小企業がTmall天猫からスタートし、中国内販を成功させていくサポートを得意とする。。2009年の日本郵便会社『海外販路拡大セミナー』をはじめ、中国銀行・香川県などで講師経験多数。2011年、JETRO(日本貿易振興機構) 『アジアキャラバン』ネット通販部門を受託。Tmall天猫本社とはパートナー関係(タオバオパートナー/TP)を結んでいる。
【寄稿者にメッセージを送る】

著書


Facebookページにご参加ください


更新情報やランキング情報、その他facebookページでしか配信されない情報も届きます。下記より「いいね」を押して参加ください。




中国ビジネスヘッドラインの購読にはRSSとtwitterが便利です


中国ビジネスヘッドラインの更新情報はRSSとtwitterでもお届けしています。
フォローして最新情報を見逃さないようにしてください。


 RSSリーダーで購読する   

メルマガ登録