日本は●●がランクイン!天猫・タオバオのチョコ販売TOP30




なぜ中国ビジネスでは根拠なく意思決定してしまうのか?


  反日や島の問題で日本ブランドの売上は落ち込んでいる。
  いや、日本ブランドはそれでも信頼されている、富裕層は日本製品を買うはずだ!
  
  ↑中国ビジネスに関して、こんな「なんとなく」な議論で意思決定していませんか?

  でも、こういう根拠のない議論より、実際のところ日本ブランドはどれだけ買われているのか?のほうが重要であるはずです。

  そこで、Tmall天猫・タオバオで、各商品カテゴリごとにどんなブランドが買われているのか?日本勢は何位に食い込んでいるのか?ということをランキングにして発表していきたいと思います。

  今回はチョコレートを選んでみました。食品は安心・安全の問題から日本が強い分野であると思います。さらにチョコレートは一般大衆が好きですよね^^ 普通の中国人消費者が、実際にどのブランドを支持しているのか?が分かると考え、選びました。

発表!天猫・タオバオで売れているチョコレートTOP30ブランド!




※データは2013年3月の一ヶ月間。Tmall天猫・タオバオの過去の販売データ(公開データ)を弊社独自のツールや市販のツールで抽出し、加工・編集したものです

トップ30に日本勢は2ブランドのみ!ロイズと白い恋人


  30位までに入っている日本ブランドは2つのみでした。これを多いととらえるか、少ないととらえるかは人それぞれだと思いますが、個人的には非常に残念な結果だと思います。なぜなら、日本のチョコレートメーカーが天猫・タオバオという巨大な流通チャネルに対して、ほとんど有効な手を打てていないことの証明だと考えるからです。

  トップ30に入ったロイズと白い恋人にしても、人気映画でとりあげられたことによる北海道人気を反映したものにすぎません。また、ロイズは上海の伊勢丹に販売店を設けたものの、その他の流通は活用していないはず。

  白い恋人は日本国外での販売活動をしていないはずですから、すべてが並行輸入品です。つまり、すでに人気がある商品が、めざといタオバオのショップによって取り扱われている、というだけの現象です。なにか積極的に販促策をうち、それが功を奏したというわけではありません。

トップは1.2億円、30位は280万円・・・「売れているものがもっと売れる」構造


  もうひとつ指摘しておきたいのが、トップのフェレロは月に1.2億円も売れているのに、30位のローシェンになると280万円しか売れていない事実。1億円を超えるものは2ブランドしかなく、1000万円を超えるのは16ブランドのみ。これは、上位と下位に大きな差がつく構造であることをあらわしています。

  天猫・タオバオの特徴は、「すでに売れているものが、もっと売れる」ような仕組みになっていることです。売れていれば、検索エンジンの上位表示や広告出稿に有利に働くためです。逆に、「売れている」という事実をなんとかして作ることができなければ、いつまでたっても上位に食い込むことができません。

  日本の大手お菓子メーカーは軒並み中国に進出済みのはずですが、トップ30にも食い込んでいないことが明らかになってしまいました。コンビニやスーパーなどの既存流通に商品を流せば、ネットでも売れてくると考えているのかも知れませんが、今回のランキングを見る限りはそのような事実はないようです。

  巨大な流通チャネルである天猫・タオバオへの取り組みを考えてもよいのはないかと思います。「売れているものがもっと売れる」構造ですから、うまくいけば長期にわたって競争優位を保てる可能性も大きく、取り組む価値はあると思います。


久能 克也

久能 克也
http://taobaomall-tubc.com/

上海TU(上海斉優商務諮詢有限公司) パートナー
神奈川県横浜市出身  東京外国語大学卒 上海在住暦7年
中国ECで「実証済み」のノウハウを日本企業に提供することがミッション。現在までに100社近くの日本企業のTmall天猫・タオバオ出店をサポートし、2012年末までに累計4.8億円の日本商品を中国で販売。2013年は2億円以上を販売する計画である。中堅・中小企業がTmall天猫からスタートし、中国内販を成功させていくサポートを得意とする。。2009年の日本郵便会社『海外販路拡大セミナー』をはじめ、中国銀行・香川県などで講師経験多数。2011年、JETRO(日本貿易振興機構) 『アジアキャラバン』ネット通販部門を受託。Tmall天猫本社とはパートナー関係(タオバオパートナー/TP)を結んでいる。
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