中国メディアの特徴と報道傾向を4つのジャンルに分けて紹介


  中国はメディアの数が日本と比べても非常に多く、そのジャンルも多岐に渡る。一口に中国メディアと言っても、政府系の新聞記者と美容雑誌の編集者では違う職業の人と言えるほどに性質が異なる。ここでは、普段広報活動において接触の多い分野のメディアを中心に紹介したい。

1.「都市報」

  日本でいう一般紙にあたる存在。政治から社会、娯楽、スポーツと報道範囲が広い。ネット媒体の情報源(来源)となることが多く、北京、上海、広州などの媒体で報道されるとWebを通じて全国に広がるケースがある。

  消費者クレームなどの駆け込み寺となることもあり、ネガティブ記事の発端となるケースが多い。最近では広州、深センの媒体が経済ニュースで積極的な取材・報道を行う傾向にある。

2.「経済紙」

  主要な新聞は各都市で広く発行されているため、主要な経済新聞は全国紙的な存在となっている。マクロ経済や業界動向や企業戦略などが紙面の中心のため、新商品紹介の記事などはまず掲載されない。

  反面、トップインタビューなどは情報によっては大きく掲載されるケースも有る。飛行機の機内や高級会所、空港のラウンジなどによく置かれており、経営層への訴求力が強いとされる。

 3.「雑誌・専門Web」

  Webはもちろん、雑誌も全国発行の媒体が多い。雑誌は依然クオリティメディアとして消費者の信頼を得ており、特に商品関連の情報訴求力が強い。一方で各カテゴリの専門Webも雑誌と同様の影響力を有しており、いくつもの有名メディアが存在する。

  記者の特性としては、例えば自動車記者であれば男性が多く、実車試乗取材を非常に好む、美容記者は若い女性が多く、自身の美意識もとても高い、家電専門記者はオタクタイプが多く、製品のスペックや性能を追求する傾向があるなど、それぞれの特徴が挙げられる。

4.「政府系新聞」

  政府各部門を母体として発行されている媒体が多く、メディアの論調や、世論の形成に強い影響力を持つ。

  例として、昨今の日中問題について中国共青団を母体とする「中国青年報」が国民に理性的な行動を呼びかける記事を掲載すると一斉に各サイトが転載し、メディア論調を形成するという事例が見られた。ただしその後もBBSや微博については過激な意見が多く投稿されており、メディア世論とネット世論が一致しない顕著なケースとなった。


  以上各分野のメディア、記者の特徴をあげてみたが、ジャーナリストとしての資質は個人によるところが大きい。そのため企業としては取材に熱心であったり、報道に協力的である記者や媒体を多く維持することが広報活動の基本と言える。


清時 僚

清時 僚
http://dspr.com.cn/

DSPR・東方三盟公共関係顧問有限公司 上海分公司 副総経理
日本の大手PR会社に6年在籍後、2005年より新華社とアサツー・ディケイの合弁PR会社であるDSPR・東方三盟に出向。北京本社勤務を経て、現在東方三盟・上海分公司に在籍。自動車、化粧品、家電、製造、サービス業界の日系企業および官公庁等多数の日系クライアントに対し、中国におけるPRサービス・危機管理サービスを提供する。2010年には、担当した日系食品メーカー・クライアントの上海万博におけるPR活動が、「2010年度PRアワード グランプリ コーポレート・コミュニケーション部門 最優秀賞」を受賞。その他日本商工会等にてセミナー、講演活動も行っている。

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