中国子会社からの利益配当は香港経由がお得?


  中国の子会社から日本の親会社が利益の配当を受ける場合、どのようなスキームで持ってくるのが有利なのでしょうか?

  例えば日本の親会社が直接中国の子会社に投資して、その中国子会社から配当を得る場合は中国の子会社で配当送金時に源泉税が10%控除されます。そして日本の親会社にも送られてきたときに、日本の親会社で95%益金不算入となります。よって概ね配当額の10%でもって来ることが可能です。

  これに対して香港の会社を間に入れた場合はどのようになるのでしょうか?

  香港と中国は租税協定を結んでおり、中国から香港に送る際に源泉税5%が控除されます。香港の会社の方では送金されてきた国外配当は、免税となります。そして日本の親会社にも送る時には香港側では源泉徴収税額はないので、そのまま 日本に送金できます。そして日本の親会社にも送られてきたときに、日本の親会社で95%益金不算入となります。結局中国から香港への送金の際に控除された源泉税の5%が課税された計算です。

結論を言うと、香港会社を通じて配当を日本に還流させた方がトータル5%お得だということです。


小嶋 大志

小嶋 大志
http://www.kojimaz.jp/

小嶋税務会計事務所 代表 税理士 
一橋大学商学部卒業後、丸紅株式会社にて中国を中心とした貿易業務に従事。その後、西山会計事務所にて法人・個人の決算申告、相続税申告、株式の評価など担当。みらいコンサルティング株式会社・税理士法人みらいコンサルティング(旧中央青山PwCコンサルティング株式会社)国際ビジネス部部長を経て2010年1月より現職。
【執筆実績】2009年11月「外国人の雇用・研修における課税関係」日中経協ジャーナル/他2006年より多数。 【講演実績】2009年12月 「中国税制の概要および中国子会社との課税問題」主催:SMBCコンサルティング 開催地:東京・大阪/他2007年から30回以上

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著書


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