IT業界の“2大鉄人”が語る、中国インターネット4つの問題


今回のテーマ:IT業界の“2大鉄人”の対談が実現した。一人は中国最大手インターネット企業の一つ「テンセント」CEOの馬化騰氏(写真左)。もう一人は米誌「ワイアード(Wired)」創刊時の編集長、クラウド・コンピューティングやバーチャルリアリティなどの最先端的概念を早くも1994年出版の著作「アウトオブコントロール(Out of Control)」の中で提唱しており、「予言王」の異名で知られるケビン・ケリー氏(写真右)だ。中国のインターネットを取り巻く混迷と将来について、2人がそれぞれの意見を語った。(翻訳:KT)



視点:
質問1:インターネットに独占は存在するか?
質問2:プライバシー保護とパーソナライズサービスの矛盾をどう解決すべきか?
質問3:今後、第二の「テンセント」・「百度」・「アリババ」として台頭する企業はどこに潜んでいるか?
質問4:科学技術の進歩は人を「薄っぺら」に変えてしまうか?
質問1:インターネットに独占は存在するか?» 他の観点

ケビン・ケリー:工業化時代にあって独占には反対するべきだ。しかし今は、インターネット上の独占は「無料」をそのベースにしており、ユーザーたちの不利益には繋がっていない。独占企業がライバル社から恨まれるだけのことだ。

馬化騰:マーケットシェアが大きいことが必ずしも独占につながるわけではない。カギとなるのはその優位性を乱用するか否かだ。インターネット業界でより普遍的なのは成長過程にあるサービス形態であり、マーケット シェアによる独占は長続きしえない。

質問2:プライバシー保護とパーソナライズサービスの矛盾をどう解決すべきか?» 他の観点

ケビン・ケリー:パーソナライズサービスを利用すれば、ある程度の個人情報を晒してしまうことになる。ネットユーザーは、受けられるサービスと外に晒されてしまうかもしれない情報の程度との間で折り合いをつけることになる。

馬化騰:まず明確な規則が必要で、特定のサービスを申し込むと実際に何が得られるのかが明確でなければならない。それから各自が(プライバシーとパーソナライズの)2者間で自分に合ったバランスを取ればよい。

質問3:今後、第二の「テンセント」・「百度」・「アリババ」として台頭する企業はどこに潜んでいるか?» 他の観点

ケビン・ケリー:勢力図を塗り替える企業というのは、ビジネスフィールド外から突然現れるものだ。パソコンメーカーの「IBM」を追い落としたのは、ソフトメーカーの「マイクロソフト」だった。「マイクロソフト」は検索の「Google」に敗れたし、「Google」はSNSサイトの「Facebook」に抜かれた。第二の「テンセント」は、きっと「テンセント」の業務フィールドにいるだろう。

馬化騰:時代を変える新たな力は、きっと異なる産業から、これまでとは違う角度からユーザーが抱える大きなニーズを満足させる仕方で現れるだろう。

質問4:科学技術の進歩は人を「薄っぺら」に変えてしまうか?» 他の観点

ケビン・ケリー:科学技術は、ますます複雑になり、まるで生き物のように有機的になっている。インターネットはこれまでずっと、人間性に変化を与えてくれていて 、我々の思考や活動を一層広げ多元化させてきている。

馬化騰:科学技術は、伝統にとらわれがちな社会の生産という枠組みから人を解き放つものであり、全人類の思想や能力の進化を早めるものである。しかしインターネット時代の生活リズムは秒単位のものであり、その危険性は無視できない。ネットワークのどこか一点に故障を来すだけで、生活がストップしてしまうからだ。


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