タオバオ11年度の取引額と中国ECの今後 価格比較の新段階へ


  前回は11月11日の独身の日に行なわれたタオバオモール(企業出店)のセールが33.6億元(420億円)に達したとご紹介しましたが、その約1ヶ月後の12月12日にも、今度はタオバオショップ(個人出店者)のセールが行なわれました。この日はさらにそれを上回る1日で43.8億元(548億円)の売上を達成しています。前年度の11.11の売上は9億元でしたので、かなりの勢いで増えていると成長していると言えるでしょう。

  タオバオ全体のサイト内取引額を見てみると、2009年が2000億元、2010年が4000億元。この時点で、ジャックマー氏は2012年の目標を1兆元(12.5兆円)にすると言っていました。2011年度の数字は出ていないようですが、アリババの関係者の話によれば、8000億元(約10兆円)に達している見込みとのことです。2012年は、さらに数字が伸びそうですね。

  一方で、タオバオ以外のB2Cサイトもそれぞれのジャンルで売上を伸ばしてきています。航空券・ホテルのC-Trip、書籍はアマゾン(卓越網)と当当網、電子機器の京東商城、靴は好楽買と楽淘、そして食品では1号店というECも登場。地下鉄駅のホーム全体に広告を出すなど、かなり積極的にPRを行なっています。

  日本では、値段を比較するなら「価格.com」というのが定番になっていましたが、中国では価格比較の定番サイトはこれまでありませんでした。ここ最近は「一淘」(イータオ)というサイトが登場(アリババの子会社)。北京でもラッピングバスを走らせたり、オフィスのエレベーター前のTVモニターでCMを流したりと、露出が増えています。

  タオバオ登場以前は、ECへの心理的な抵抗が強かったのですが、若者を中心にネットで商品を購入することが定着しつつあり、単にネットで購入するだけでなく、各ECサイトの価格を比較するという、一つ進んだ段階に入ったものと言えそうです。2011年に大流行したウェイボーでも、ウェイボーモールが登場。今後はソーシャルとEC、そして、モバイルとECの融合にも注目が高まります。


山本 達郎

山本 達郎
http://www.logras.jp/

北京龍楽広告有限公司(北京ログラス) 総経理/CEO
1980年生まれ 慶應義塾大学法学部卒業。在学中に「ログラル個人指導塾」を立ち上げ、3年間経営を行い売却。大学卒業後、中国 北京語言大学にて中国語を学び、アメリカ カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)でPre-MBAコースを修了し、帰国。2006年4月に、中国で北京龍楽広告有限公司(北京ログラス)を設立。2011年1月、アエラの「中国に勝った日本人100人」に選ばれる。2013年1月に日本でも法人を設立。
著書に『中国巨大ECサイト・タオバオの正体』(2010年6月)、『中国版ツイッター ウェイボーを攻略せよ!』(2012年4月)共にワニブックス出版がある。
■事業内容:SEM、中国EC事業、ウェイボー、WEB制作等インターネット広告
http://facebook.com/tatsuoyamamoto93
http://weibo.com/shanbendalang
http://www.lograr.net/(日本法人HP)

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