日本企業は本当にタオバオモールに出店すべき?中国EC市場現状


  本稿ではデータに基づき、中国EC市場の現状を踏まえ、日本企業がタオバオモールに進出すべきかどうか、中国市場に進出するにあたり大事なことについて述べる。

  中国のEC市場

     2011年6月まで中国EC市場の取引額は2.95兆元(約37兆円)に達しており、成長率は前年同比31%増加した。そして、EC小売市場の取引額は0.3492兆円(約4.4兆円)に達しており、成長率は前年同比74.6%増加した。また、B2C、C2C企業数は既に20,500社を超え、ユーザー数は1.73億を超えている。さらに、ECサイトの業界分布から見れば、服装、デジタル家電、農林水産、鉄鋼機械、化学医薬、建材、印刷、食品・酒類分野の業者が多い。

  出典:中国电子商务研究中心

  B2C市場の概要-タオバオモールに進出すべきかどうか

  中国のB2C市場の特徴は「百花繚乱」である。そして、タオバオモールは圧倒的な市場シェアを誇っているが、わずかこの2,3年の間、「京東商城」に追いつかれている。これからもタオバオモールの市場シェアが縮小していくのであろう。また、業界特化、地域特化の企業(「平客誠品」:アパレル業界;1号店:上海地域)も出現している。

  図1 2011年6月まで中国B2C市場の市場シェア

出典:中国电子商务研究中心

  

  日本企業は中国市場に進出するにあたり、よく誤解していることは主に3つがある。


  1、日本にいながら、タオバオモールに出店して、中国で売れること。

  2、中国のB2C企業は、タオバオモールしかないこと。

  3、タオバオ(タオバオモール)のターゲット消費者は自社の商品を買うこと。

  

現状は


  1、中国で現地法人がなければ、タオバオモールに出店できない。

  2、中国EC市場の変化が激しいため、日本企業が把握している情報は古い。
  図1で示したように、タオバオモールは既に追いつかれている。業界特化、地域特化の企業もこの2,3年間多く出現している。そして、大分の日本企業はタオバオモールに対して、交渉力が弱く、タオバオモールの言いなりになってしまう恐れがある。

  3、タオバオ(タオバオモール)で買い物消費者は価格に敏感である。
  日本企業の商品の値段は中国企業の商品より高い。ある程度の知名度や宣伝・告知がなければ、タオバオ(タオバオモール)のターゲット消費者は買ってくれない。だれでも聞いたこともなく、知名度のなく値段の高い商品を買わないのであろう。


  中国市場に進出するにあたり大事な事

  以前のコラムで紹介したことがあるが、ここで簡単に整理してみる。

  ステップ1:中国のこの業界・市場・消費者のことを理解すること。

  ステップ2:中国人の好きな名前、覚えやすい名前を開発し、中国国内に商標登録申請。

  ステップ3:現地で会社を設立。その同時自社サイト、マイクロブログを立ち上げること。

  ステップ4:企業・商品の情報発信。コストパフォーマンスの高い方法として、中国主力消費者(若者)はテレビをほぼ見ないため、インターネットを通じての情報発信をお勧めする。特に自社サイトとマイクロブログを利用した情報発信をお勧めする。)

  ステップ5:自社販売あるいは新興企業、個人店と提携して、販売拡大を図る。


陳 亮

陳 亮
http://www.cm-rc.com/

株式会社中国市場戦略研究所 コンサルタント
中国の大学卒業後来日。中央大学大学院で総合政策を修めたのち、現職にいたる。
◆主要担当分野:
中国産業調査、中国市場進出に関するコンサルティング、消費者調査など。健康食品、飲料業界から、半導体、家電製品、化学業界にかけての調査・コンサルティング、そして、消費者行動の調査・分析の実績を持つ。今現在、外食企業の中国進出に手掛けている。
◆セミナー講師
日本新華僑報の「インバウンド復興メディア戦略セミナー~」の講師を担当

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著書


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