中国が世界最大の贅沢品消費国に 「面子」以外の商習慣も影響

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中国のeコマース市場において、ブランド品や宝石などの「ぜいたく品」は次の「金のなる木」と言われています。Alipay(支付宝)が先日、杭州で開いた大会「2011 Cross-border E-payments and China Market Summit」でも、ぜいたく品のネット販売に関する講演が話題になりました。

  世界ぜいたく品協会(World Luxury Association)は昨年6月、東日本大震災による買い控えの影響などで、2012年にも中国が日本を抜いて、世界トップのぜいたく品消費国になるとの見通しを示しました。また、中国eコマース研究センターの「2010-2011年度世界電子商取引に関する研究報告」は、中国におけるぜいたく品のネット販売が2013年までに、年間200億人民(約2600億円)に拡大するとしています。

  すでに世界の8割のブランドが中国に進出していると言われており、「尚品網」「広州唯品会」「聚尚網」「哪飛網」「雅品特」「第五大道」などの専門販売サイトも多く存在しています。Alipayの発表によれば、中国トップ50のB2Cサイトのうち、10のサイトがぜいたく品の専門サイトです。

  中国のインターネット調査会社、iResearch社のレポートによれば、北京、上海などの経済規模が中国全土でトップクラスの大都市では、5割近くのネットユーザが通販でもブランド品・宝石などのぜいたく品を購入したいと考えているとの調査結果が出ています。LOUIS VUITTON、CHANEL、GUCCIなど世界のトップブランドは、中国でも非常に人気の高いブランドです。BALENCIAGA、Chloe、BOTTEGA VENETA、MIU MIUなども、中国で消費者に認知・支持されてきています。

  ぜいたく品購入の背景には、中国独特の「面子文化」があると指摘されていますが、このほか、個性の表現、自己満足などから購入する若者が増えてきているのも注目されます。3~4割の人がビジネスギフトとして購入している点も、中国ならではの商習慣と言えるでしょう。

  北京、上海などの大都市に比べて、重慶、成都、昆明などの内陸都市は店舗数が限られていて、従来はぜいたく品を買いたくても手軽に買えない状況がありました。ネット販売が拡大すれば、これら内陸都市におけるぜいたく品の消費が増えることが期待されます。今後、サイト同士が価格を引き下げ合う割引合戦ではなく、高い付加価値サービス、プロフェショナルなサービスをネットでも提供できれば、市場はさらに拡大し、海外旅行に出た中国人観光客がLOUIS VUITTONなどのブランド店の前に行列をつくる風景はなくなるのかもしれません。

(※参照:ビープラッツ株式会社と株式会社アルクとの共同企画「中国語ジャーナル10周年記念 スペシャルコンテンツ 中国Eコマース最前線」)

任 力

任 力
http://info.chinaplats.com/

ビープラッツ株式会社
事業開発本部 中国事業統括 部長
twitter:chinaplats

1973年3月 中国・上海市生まれ
1992年5月 来日、在日歴19年
最終学歴: 早稲田大学大学院 経営学修士(MBA)

HR戦略系コンサルティングファームやITコンサルティング企業のコンプライアンスとセキュリティに関する新規事業の立上経験を経て、前職の三井物産社内ベンチャーであるライセンスオンライン社にて中国事業を担当。
2007年、Bplats中国事業戦略子会社を設立、総経理を務める。事業パートナの日本商権獲得やグローバルECプロジェクトなど、Bplatsの中国・アジア事業を推進する。日中両国それぞれのビジネス事情や商習慣を熟知し、通訳としても活躍。

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