- 日系工場における不具合対策の現場浸透 意識レベル向上が鍵
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わたしは中国駐在員時代には、購入部材の品質管理責任者をやっていました。その関係で広東省内の多くの工場に行って品質問題と対峙していました。今回は、ある台湾系の会社での出来事を紹介します。
この台湾系の会社は、従業員数は、800名程度の規模で、その製品の生産量では中国で1,2でした。ISO9001は取得していました。この会社の工場に、不具合対策の打合せで訪問しました。この会社の製品は、連続もののため、工程でしっかり作り込みを行わないとなりません。生産したものに不具合があっても、完全な流出防止は難しいものでした。
この時の不具合対策書では、生産条件の最適化とチェックの多頻度化が対策として報告されていました。この製品を工程で作り込みを行うには、生産条件やチェック項目など管理すべきことをきちんと管理することが重要ですので、この対策は的を射たものと考えていました。工場では、現場に行って管理の問題点と対策実施状況の確認を行いました。併せて作業者に何点かヒアリングをしました。
すると報告された不具合の対策について現場の作業者は、知らないことがわかりました。また、異常発生時の製品の処置について質問をしたところ、作業者毎に違った回答でした。現場で立ち会っていた先方の管理者は、苦りきった顔でこれら事実を認めました。
※管理者だけが知っていて、現場作業者は知らない不具合対策
この会社では、顧客クレームの回答は、品管課の課長がすべて行っていました。また、対策内容は、製造の課長、組長が決めていました。つまり対策を決めた人と顧客向けに対策回答書を書いた人だけが、その内容を知っていたと言うことです。
※作業者への落し込みと品質意識レベルが重要
不具合対策を作業者が知らないと言うことは、作業や管理内容を変更した理由を知らないと言うことです。これでは、知らないうちに作業や管理内容が元に戻ってしまうことにつながります。しっかり作業者にこれらを落とし込まなければなりません。
また、品質を確保する上で重要かつ必要なことは、品質というものに対する意識レベルを高めていくことです。不具合対策を通して、作業者に自分の作業がどのように品質に影響を与えているか、そしてそれがいかに重要なことかをわかってもらえるようにしたいものです。
この事例は、日系工場でも他人事ではないでしょう。ご自身の工場ではどうか、よく振り返ってみてください。わたしの経験では、不具合対策が作業者まで浸透していない日系工場も少なからずありました。
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