中国環境ビジネス入門 その2 進出に対する日本企業の両極端


 日本による中国の環境・省エネ市場分野への進出は、諸外国に比べて必ずしも積極的ではありません。過去の経験や噂から詐欺や技術剽窃に遭うリスクへの心配が多いためであるが、こうした「石橋を叩いて渡らない」姿勢は、中国側に極めて不評です。また一方、すでに中国進出した日本企業の実情を見ると、中国の政策・法律・ビジネス習慣を研究していない、中国側カウンターパートに頼り切っている等の脇の甘さも目立ちます。こうした両極端な日本人の中国進出に対する姿勢には、中国に対する勉強不足という共通の原因が見られます。



 技術コピー対策や交渉時の注意点等、市場を徹底的に研究することで自ずと明らかになります。中小企業には、戦略研究を自前でやる余裕のない場合が多いですが、専門家と組んで取り組む等の対策が可能です。

 また中国側カウンターパートも必要となりますが、はじめから中国側にすべて任せるのは極めてリスキーです。信用に足る相手であるかを十分見極める必要があります。また、信用に足る相手だとしても、できないことまで「できる、問題ない」と言ってしまうのが常ですので、ビジネスモデル構築には日本側がある程度関与するべきだと考えます。



 近年、新エネ省エネ環境分野での中国企業の躍進ぶりが目立ち、日本市場への進出も始まっています。日本企業は、将来的に日本の国内市場ですら苦境に立たされる可能性もゼロでは有りません。中国市場で一角を締め、これを起点とした世界戦略の構築も検討すべきでしょう。また行政による、日本環境企業の中国市場参入支援、国際標準化支援も望まれます。


大野木 昇司

大野木 昇司
http://www.jcesc.com/

1998年、京都大学大学院エネルギー科学研究科エネルギー社会・環境科学専攻修了(修士)
2002年、北京大学環境学院環境科学専攻修了(修士)
2005年、日中環境協力支援センター(有)設立、取締役社長に就任。北京駐在。
2009年、北京大野木環境コンサルティング有限公司を設立、総経理に就任。
専門領域:中国環境省エネビジネス、中国CSR環境法令順守、日中環境協力

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著書


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