- 微妙に怪しい日本語 「交流が好き!」
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私は日々、日本で働く中国人の皆さまと日本語で会話をしているので、彼らの日本語力の高さに感心することがある一方、それ以上に、「いったい何のつもりであんな言い方するんだろう!!」と内心ムカツク言い方や、「なんとなく意味はわかるんだけど、ちょっと違うよなぁ、今の言い方・・・」といった表現にもよく出会う。前者は論外として、後者の、微妙に違う言い方、そのほとんどは中国語からの翻訳調で語ってしまうために日本語らしくなっていない言い方を、ここで取りあげてみたい。(つまり、「う~ん、惜しい!もうちょっと勉強すれば・・・」と思わせる言い方である。)
なぜなら、中国で働いているぶんには「日本人じゃないんだから仕方ないよ~」で済むだろうが、日本で日本語を使うとなると、そうはいかないからだ。
その1 「交流が好きです!」
採用面接で自己PRを求めると、たいていの中国人応募者がこの表現を口にする。
「私は交流が好きです!」
「私は交流が得意です!」
聞かされるほうは、なんとなく意味はわかるがしっくり来ない。なぜならば、日本語で交流という単語は、「海外交流」や「交流試合」など、熟語として使われるのが普通だからだ。異業種交流、異文化交流という単語も頻出ワードである。
日本語で「交流が好き」と言われると、「一体、何の交流を指しているのだろう」、「この人はイベント好きなんだろうか」などと一瞬考えてしまう。母国語として日本語を使っている私たちは、おそらく「交流が得意」とは言わないし、はてまた「交流したいです」、「交流しましょう」などと言われると、ビジネスライクに響かない。
たいていの場合、中国人応募者がこの表現を使って言わんとしていることは、二六時中パソコンに向かっているような事務作業はやりたくない、という程度の意味だ。それを言いたいのなら、そのように表現すればいい。人によっては、とにかくたくさんしゃべりたい、と言っているだけのこともある。単なるおしゃべりでは困るのだが、それも、外向的と言い替えれば面接らしくなる。
採用面接でこのような表現に出会うと、何となく意味はわかったような気になる。しかし、そのまま流したりせず、「交流が好き、とは一体どういう意味ですか?」と問い直してみたほうがいい。
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