日本の文化を理解しています

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前回、多くの日本企業は中国人を採用する時、「日本の文化を理解している人がいいなぁ」と言う、と書きました。しかし、たいていの中国人の履歴書には、「日本で~年暮らして、日本の文化を良く理解しています。」と書かれているものです。そう、中国人の側だって、日本の文化を理解している、と言っているのです。

文化を理解している人を採用したい、と言う日本企業が、文化を理解していると言う中国人を採用する。だったら何の問題もないはずです。ではなぜしっくり来ないことがあるのでしょうか。それは、同じ「文化」でも指している内容が違うからです。中国人に、あなたの言う日本の文化とは何ですかと聞くと、答えはだいたい次のようなものです。時間厳守、完璧主義、顧客第一・・・。

実際、彼らはこの点で日本人に感銘を受け、多くの方がそれを身につけています。少なくとも、それを身につけんと日夜努力しています。日本人の側も、中国人社員が自分たちのことを理解し、実践しようとするのを見て親近感を抱きます。

しかし、日本人が言う「日本の文化」には、きっとほかの何かが含まれてるのでしょう。彼らがそれを共有していないことに気づいた時、強い違和感を覚え、「日本の文化をわかっている人がいい」となるのです。それは何なのでしょうか。マナーか言葉使いか、協調性か責任感か。それらを全てひっくるめたモノか。果たしてそれで足りるのか足りないのか。

一言で「文化」と言ってしまうと、抽象的すぎて本当のところが見えなくなってしまう。そこで、私の日々の体験を通して感じた「文化」なるものの具体像を探っていきたいと思います。

井上 一幸

井上 一幸
http://www.asiastar.co.jp/

アジア人財カンパニー株式会社 代表取締役
昭和61年 開成高校卒業
平成2年 東京大学経済学部卒業
日本生命保険相互会社で約8年勤務ののち、海外留学、海外勤務。帰国後の外資系勤務を経て、平成14年から香港経済貿易代表部投資推進室室長。
平成18年から現職。アジア人財オフィスワーカーの人材紹介と「ワンランク上の日本語」研修をスタート。
TOEIC 980点(平成21年)、日本語教育能力検定試験 合格(平成21年)

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