「緑の帽子」は「妻を他の男に奪われた男性」という意味(ケーススタディ「贈る物選びには要注意-その4-」)


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ケーススタディ「贈り物選びには要注意」
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「贈る物選びには注意」というテーマです。お土産として相応しくない品物です。答えは①× ②× ③× ③× ④× ⑤× ⑥×です。実は、すべて「贈り物」として相応しくないものです。「時計」はだめ、「傘」も「扇子」もダメ。そして前回は「お菓子」を贈るときには渡すときの言葉に注意という説明をしました。今回の解説は「緑の帽子」です。

① 職人が手作りで仕上げた伝統工芸品の和傘【×】
② 日本各地の有名お菓子を集めた詰め合わせセット【×】
③ 設立25周年を記念して作ったインテリアとしても美しい木目調の置時計【×】
④ 秋葉原でしか買えない数量限定のキャラクターデザインの可愛い扇子【×】
⑤ 太陽パネルで電池交換の不要なハイテク目覚まし時計【×】
⑥ 会社のエコキャンペーンで製作し、TVでも有名になった緑の帽子

今回は⑥の「緑の帽子」がどうしていけないか。その解説です。「緑の帽子」をかぶることは「不甲斐ない男性」を意味します。また、「妻を他の男に奪われた男性」という意味もあります。実は、その理由は諸説あるようですが・・・。 

ひとつは、昔の中国の元王朝、明王朝時代に娼婦の親族の家長は「緑色の頭巾」(一説には青)を頭に巻いていたという説があります。また、当時は色によってその階級や身分を表わしていたようで、身に付ける衣服の色まで法律で制限がありました。実は、「緑」や「青」は「賎職」の色とされていました。

当時は階級制度が厳しく、「娼婦など賤職に携わる人々は緑の衣服を身にまとうように」という決まりがあったとも言われています。「娼婦の父および家族は青色の帽子をかぶること」という規則があり、それが「緑の帽子」という形で現代に残り、「戴緑帽子」(dai lumaozi)という中国語は「妻を寝取られた男」という意味するが今でも残っているわけです。

また、こんなエピソードもあります。浮気をしている女性が自分の夫が出張に行くときに「緑の帽子」をかぶせたそうです。彼は商人でたびたび出張がありました。「緑の帽子」はこの女性から浮気相手の男性への合図です。つまり、女性が夫に「緑の帽子」をかぶらせて家を送り出した日は、「今夜は夫は帰ってこない」という浮気相手の男性へのサインなのです。何も知らない夫は「緑の帽子」をかぶって仕事に行きます。それで「緑の帽子」が「妻を他の男に奪われた男性」、「不甲斐のない男性」を意味しているわけです。

例えば、中国人の女性の前に「緑色の帽子」をかぶった男性が現れると彼女たちはくすくす笑います。男性が「緑の帽子」をかぶっているということは、「私は甲斐性のない男性ですよ」、「私の妻は実は不倫をしています」、「私のガールフレンドは別の男性と浮気しています」とみんなの前で公然と宣言しているようなものです。

中国へ出張や旅行で出かけるときには、くれぐれも「緑の帽子」はかぶらないように・・・。もちろん、プレゼントとしても相応しくない品物です。


吉村 章

吉村 章
http://www.ippc.biz/default.aspx

ASIA-NET 代表
Taipei Computer Association(TCA) 東京事務所 駐日代表
NPO法人アジアITビジネス研究会 理事
独立行政法人中小企業基盤整備機構 国際化支援アドバイザー

◆アジアに進出する日本企業を支援するため現地視察やビジネスマッチング、技術アライアンスのサポートなどが主たる業務。1987年~1996年の台北駐在後、2001年からは本格的に中国に進出する日本企業の支援に取り組む。◆中国・台湾をはじめ現場でのヒアリングは延べ400社。徹底的に現場を回ることにこだわり、具体的な中国進出の事例やアライアンス事例から中小企業にとっての中国ビジネスの課題を考える。◆2003年からは自身の海外進出の経験やノウハウを体系化した『アジアビジネススキルアップ研修』を実施。異文化理解を基本としたDo‘s&Dont’sプログラム(海外進出の際の禁止事項、禁止フレーズ、注意フレーズなど)や参加体験型の研修内容には定評がある。http://www.asia-net.biz/20-0.pdf ◆2012年からは現地視察の注意点、展示会出展のノウハウ、自己紹介のテクニックや通訳を使いこなすテクニックなどをプログラムに取り入れた『海外市場開拓セミナー<実践講座>』を提供。各地の商工会議所や地方銀行などで採用されている。http://www.asia-net.biz/20-0.pdf ◆著書に「中国人とうまくつきあう実践テクニック」、「中国人との実践交渉術」(総合法令出版)、「知識ゼロからの中国ビジネス入門」幻冬舎、他。

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