日本旅行の多様化 中国人観光客の近未来(5)


さて、日本では中国人観光客の派手なお金の使いっぷりなどがテレビで取り上げられることが多くなってきました。銀座、秋葉原といった特定の商業地にバスでやってきて、短時間で大量の買い物をしてくれるということで店側にはとてもありがたいお客さんになっているようです。

日本での観光ルートも京都など西日本から入り、新幹線で東へ進み富士山に上り、東京で観光と買い物をする、といういわゆる「ゴールデンルート」が確立されているようです。これは最初に日本に来る観光客が一番有名なところを回りたいという希望もあるでしょうが、ツアーを取りまとめる業者側の都合も大きいと思います。短時間で一定の場所にたくさんのお金を使うようにしておけば、利益を上げやすいからです。逆にいうと、これらのルートに入らない場所は中国人観光客増加の恩恵を受けることができないということになります。

このような画一的なツアーは従来の社員旅行などの流れをくんでいますが、今後の個人旅行ではもっと多様化の道を進むのではないかと思われます。現状では北海道にゆったりと数泊するとか、クルージングなどがでてきているようです。これも今後増えてくるでしょう。

これらに対し、私がブログでずっと紹介している中国人の旅行は究極の自由旅行です。旅行期間は長く(今回は15日)、宿泊費は安く(今回は全て素泊まりで4千円以下)、1日中時間が自由に使えるというものです。これは行く側も受ける側もいろいろな困難がありますが、それを解決していくことで楽しみが倍加するようなところがあるようです。日本人や欧米人のバックパッカーのような旅行を日本国内でできると楽しいと考える層はかなり存在するようです。

これらは日本人が20年前から画一的なパッケージツアーを離れ、豪華なツアーや、いわゆる安近短の旅行や、バックパックに多様化していったのと同じような流れかと思います。中国からのリピーターが増えるに従い、必ず多様化の需要が出てくると思います。




池田 力哉

池田 力哉
http://www.global-mktg.com

グローバルマーケティング&コンサルティング代表
東京大学文学部英語英米文学科卒業。大手外資系広告会社マッキャンエリクソンにおいて20年以上にわたりネスレ、J&J、マスターカード、日立、ディズニーランド等数々のグローバル企業の日本及び中国でのマーケティング・広告活動を支援。2009年独立し、中国人エグゼクティブと新たな中国マーケティングの世界を切り開くべく多様なプロジェクトを展開中。(拙ブログ「グローバルマーケティングを考える http://yumenohonya.blogspot.com/ にてご紹介中。)海外の人とすぐに打ち解け、ビジネス関係を築けるコミュニケーション力を最大の強みとする。(TOEIC945点、中国語検定3級)

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