日本国内の旅程を組むのは大変! 中国人観光客の近未来(3)


前回、知人訪問ビザが4日間で取れたところまで書きました。こちらの方は思ったよりもスムースにいったのですが、並行して行った宿の確保、交通機関や時間の決定、指定券の確保などはギリギリまで手間取りました。



理由はいくつか考えられると思います。

0.中国人でクルマを運転できる人が少ないこと。日本の地方、特に北海道を移動するのはクルマがないととても大変です。電車とバスだけで移動するには相当緻密なプランが必要となりました。

1.日本の各地の情報はガイドブックやネット上に溢れているものの、電車やバスを使ってそれを回るような旅の仕方についてはまだまだ情報不足であること。例えば、東京や大阪であれば行ってしまえば何とかなりますが、北海道では電車が1時間に1本だったりしますので予め電車の時間等をおく必要がありました。

2. 日本と中国では交通システムの違いが大きいこと。 中国では寝台列車が今でも庶民の足として活躍しているのに対し日本では寝台特急はもはやレジャー目的となっていて高価であること、バスでも電車でも全席指定が多いなど。(上海ではリニアモーターカーも全席自由。)「予約をしないと本当に乗れない電車が多い」ということを理解してもらわないと路頭に迷うことになります。



3. 宿泊施設の側で、予約を海外から直接外国語で受け付けられるところはまだ少ないこと。今回は全て中国人が直接予約し、お金も支払いましたが、途中で何回か私から宿に連絡を入れて日程などの確認が必要でした。

ただし、一度予約を済ませて訪日してしまうと実に快適だったと感心していました。中国の電車は1-2時間遅れたりするのは当たり前、それに比べて日本の交通システムは正確で素晴らしいと言っていました。また、各地にツーリストインフォメーションがあり、行くと英語での説明や資料、天気予報、お茶まで出してもらえたと感激していました。もちろん、それをフル活用して団体旅行では味わえないような楽しみがあったようです。宿もリーゾナブルなところに泊ったのにも関わらず満足度は高かったようです。(旅行の詳細についてはこちらでご紹介しています。中国人が撮った写真多数。)



入口の旅程を立てるところ、宿や電車の手配がスムースにできるようになれば中国人の受け入れ態勢はこれからかなりいいものになると思います。来る側と受け入れる側がお互いに慣れ、ビザも緩和されれば中国人が個人旅行を自由に楽しめる日もさほど遠くないのではと思います。


池田 力哉

池田 力哉
http://www.global-mktg.com

グローバルマーケティング&コンサルティング代表
東京大学文学部英語英米文学科卒業。大手外資系広告会社マッキャンエリクソンにおいて20年以上にわたりネスレ、J&J、マスターカード、日立、ディズニーランド等数々のグローバル企業の日本及び中国でのマーケティング・広告活動を支援。2009年独立し、中国人エグゼクティブと新たな中国マーケティングの世界を切り開くべく多様なプロジェクトを展開中。(拙ブログ「グローバルマーケティングを考える http://yumenohonya.blogspot.com/ にてご紹介中。)海外の人とすぐに打ち解け、ビジネス関係を築けるコミュニケーション力を最大の強みとする。(TOEIC945点、中国語検定3級)

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