中国進出に関する手続きについて

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前回のコラムではこれからの中国市場は第三次産業が面白い、という結論で終わりました。
では、実際に中国に進出するにはどうすればいいのか?という視点からみてみたいと思います。

私の本業は日系独資企業の中国進出サポートです。過去には色々な業種の進出をサポートしてまいりました。
あまりご存知でない方も多いのですが、中国は2001年にWTOに加盟した時点で段階的に対外開放をしていくことを約束しており、実際にそのスケジュール通りに対外開放を続けております。

どういった業種が禁止・制限を受けているかは「外商投資産業指導目録」に詳しく記載されております。
ですので、なんでもかんでも投資できるというわけではなく、中央政府によりしっかりと管理されているということをまずは認識する必要があります。

その管理の仕方は様々で、出資比率によって制限したり、資本金の額で制限したり、基幹産業への投資規制であったりと。
しかしながら、つい最近まで一番進出しやすい業種でもある「飲食業」への投資は独資では難しかったのですが、規制緩和に伴い今では簡単に独資でも進出が可能になっております。

こうした変化は外国人にとっては大きなことで、今までのように中国内地人の名義を借りてビジネスを展開する必要がなくなったことを意味します。

※中国人名義の会社はいわゆる「内資企業」と呼ばれ、少ない資本金で幅広い経営範囲を取得することが可能であるが、外国人は内資企業へ出資することはできないため、いわゆる
名義貸しの形でビジネスを開始するケースが多かった。
と、いうわけで、この世界最大にして最後の市場と言われる中国で外国人がビジネスを始めることの障壁がどんどん低くなってきているのです。

ちなみに、弊社は私が法定代表人である完全な日系独資企業ですが、その資本金は10万人民です。これも会社法改正の規制緩和に伴い一人有限公司の資本金の額が大幅に引き下げられたから可能になったのです。

いままで外国人が独資の会社を設立する場合には、最低でも100万元の資本金が求められておりました。これでは個人での投資は非常に厳しいです。なので内資企業を名義借りで経営するケースが多く、トラブルも絶えませんでした。
こうして内部環境もだいぶ変化してきているので、進出は非常に簡単になったといえるでしょう。しかし、進出してからが一番大変なので、進出の際には事前の市場調査が非常に重要であることは言うまでもありません。

次回はより具体的な手続きについて説明させていただきます。

平田 佳寿雄

平田 佳寿雄
http://www.grandslamchina.com/

グランドスラム・コンサルティング 総経理
1974年3月22日生まれ。1996年大東文化大学外国語学部英語学科卒業。2002年より中国北京に渡り、首都経済貿易大学にて語学留学を行う。WTO加盟、北京オリンピックが決定し、大いに盛り上がっている最中、SARS発生。これを逆にチャンスととらえ、北京に残り日系大手銀行にて日系企業進出支援関連業務を担当する。2005年、外資規制が緩和されたのをきっかけに独立、起業。北京で独資にて「グランドスラム・コンサルティング」を設立。
■事業内容 
独資企業設立代行 会計記帳代行 通訳派遣、観光手配

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