- 人民元相場の行方と中国ビジネス
-
はじめまして、平田と申します。中国北京で起業して早いものでもう丸五年が経過してしまいました。中国現地より肌で感じる情報をお届けしていきたいと思います。これからどうぞ宜しくお願いします。
初回となる投稿は「人民元相場の行方と中国ビジネス」について書きたいと思います。
既にご承知の通り、中国人民銀行はつい先日の19日に人民元の更なる柔軟化の姿勢を発表しました。これはすぐすぐの人民元切り上げではなく、あくまで柔軟化の姿勢を表明したに過ぎないのだが、大きな前進への第一歩であると言えるでしょう。
あくまで一日あたりの変動幅は「基準値の上下0.5%まで」と規定されておりますが、ここ数日は限度いっぱいの0.5%近くまで上昇しているようです。
さて、中国は今なにを目指しているかといえば、まずは内需拡大にあるでしょう。
国民全体をまずまず豊かな状態(小康)まで持っていき、中央政府に対する不満を少しでも減らしていきたいと考えています。
かつては外資系企業に対して優遇税制を用意したり、熱烈歓迎の姿勢を持って外資を誘致してきました。そして、一連の物づくりの仕組みを体得し、十分な外貨準備高を得た後、公司法改正により内外企業統一を発表し、外資の優遇なども一切なくなりました。
現在各地でストが起きておりますが、これも想定の範囲内でしょう。ストが起きているのはほとんどが外資系工場ばかりです。これは何故かといえば外国人との給与格差が激しすぎるからというのもその一因です。これらのストは各地へ飛び火しています。内需拡大のためには避けては通れない流れです。
では、外資系企業はどうすればいいのか?中国以外の人件費の安いところへ移転したいのはやまやまであるが、今や「世界の市場」とまで言われる中国を捨てて海外移転するのはそう簡単ではありません。
今や中国は着々と世界に対してその発言力と存在感を高めています。そう簡単に中国抜きで進めていくことができない、無視できない存在になっているのです。
これからの中国ビジネスは物づくりの時代ではなく、サービスの時代へ突入していくことでしょう。いかに中国人消費者の心を掴むか、全てはここにかかっていると言えるでしょう。
今後も着々と人件費は上がっていくことでしょう。都市部平均月収3000元の時代から平均月収1万元の時代はもうすぐそこまで来ているのです。そうなった場合にその余剰部分の消費はどこに向かうのか?
外食産業もまだまだ有望だし、海外旅行も爆発的に増えるでしょう。訪日ビザも来月より更なる緩和が予定されております。ものすごいビジネスチャンスです。
これらを求めての内外企業関係なしに真剣勝負の競争が本格化していくことでしょう。
これからの中国ビジネス、とても面白い新時代の幕開けです。
特集のコラムニスト 次のコラムニストもチェックしてみて下さい




















